シドニーのビーチ、余りの人出に再び閉鎖措置
ボンダイ・ビーチなどシドニー東郊の海浜が閉鎖措置を解かれ、入れることになったが、また余りにも人出が多く、1.5mの社会的距離を保てないと判断したウェイバリー市当局が再び閉鎖措置に戻った。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
4月24日、解禁されたばかりのボンダイ・ビーチが閉鎖され、当局は、今週末もビーチや人気の高いエクササイズ・ルートを避けるよう住民に呼びかけている。
インナー・ウェスト市でも、市内のいくつもの湾に沿って続くジョギングやサイクリング向けに建設されたルートのベイ・ランはジョガーや散歩の人に人気がありすぎて社会的距離を保てないほどになる。そのため、ダーシー・バーン市長が、「各自、運動する場所を自分で見つけるよう。運動することは大切だが、ベイ・ラン以外のところに行くよう」呼びかけなければならないほどだった。
バーン市長は、「市職員はベイ・ランを閉鎖したくないが、23日には騎馬警官がパトロールしており、警察や保健局の勧告があれば閉鎖せざるを得ない。ほとんどの市民は社会的距離の重大さを認識しているが、同時に外に出かけて運動しなければならないということもある」と語っている。
そのため、市では、午後4時30分よりいくつかの公園やスポーツ・グラウンドの照明を点灯し、夜も安心して散歩や運動ができるように図っている。この措置は市議会合で承認されたもので、コロナウイルス危機が過ぎるまで各地区の公園やスポーツ・グラウンドで実施される。
クージー、クロベリー、マルーブラのビーチは、閉鎖解除した途端に大勢の市民が出かけ、「運動の利用に限る」というカウンシルの指示に反して砂の上に座ったり、泳いだりしたため、24日には再び閉鎖された。
NSW州警察のミック・フラー長官は、「週末は各カウンシルが海浜や公共スペースの監視を続け、必要になれば厳しい規制措置も行う。あくまでも運動のためであり、ビーチなら泳いで乾かして帰ることにしてもらいたい。そうすれば大勢の人が交代で利用できる」と呼びかけている。
ランドウィック市広報担当者は、「ビーチで運動している人はほとんどおらず、しかも、人出がビーチのキャパシティに達したため、ライフガードが午後1時30分にビーチを閉鎖した」と発表している。
結局、リトル・ベイやヤラ・ベイなど10か所のビーチが閉鎖され、この週末、クージー、クロベリー、マルーブラは午前6時から午前9時まで、運動のためだけに開放され、座り込んで休むなどの行為は移動を命じられる。
■ソース
‘Very few people are actually exercising’: Sydney beaches closed due to crowds