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レッドファーンのキャリッジワークスが任意管理手続きに

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コロナウイルス休業が資金に乏しい芸術関係を直撃

 シドニーのレッドファーン駅に隣接する歴史建造物のエブリー・レール・ヤード跡を利用した文化センターのキャリッジワークスが、長引くコロナウイルス休業のため、ついに任意管理手続きに入ったことが伝えられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 芸術関係はもともと資金に乏しい団体が多いため、短期の休業でも破綻に迫られるが、シドニーの大手芸術関係法人としては初の破綻となった。

 同法人は恒久的な会長を持たない組織で、4月に基幹職員の半数を一時帰休していたが、5月4日になってKPMGのリストラクチャ・パートナーのフィリップ・クィンラン氏とモーガン・ケリー氏が管理人として入った。

 内情に詳しい筋によると、オーストラリア国内でも最大の現代マルチ芸術センターのキャリッジワークスは、これまでキャリッジワークスに定期的に助成金を出資していたNSW州政府が7月に予定されていた助成金の保証を拒んだことから管理人を入れる決定を余儀なくされたと語っている。

 しかし、公の場でのコメントを許可されていない政府筋は、その情報筋の証言を否定しており、NSW州政府には4月末にドン・ハーウィン芸術担当大臣が辞職して以来、恒久的な芸術担当大臣が空席になっている。その政府筋は、「キャリッジワークスは政府のパフォーマンス助成金出資に依存しすぎていたために破綻が早くやってきたのであり、シドニーの芸術部門にとっては「炭鉱のカナリア」同様に身をもって迫り来る危険を知らせる役目を負ったことになる。他の大手アーツ・カンパニーは、公衆衛生命令で会場閉鎖が発令されると今年の新しいスケジュールをすべて棚上げし、オンライン・パフォーマンスに切り替えている。

 キャリッジワークスのブレア・フレンチCEOは、「州がコロナウイルス蔓延の影響から回復した後には再びアーティストや一般社会に向けて活動を再開できることを望んでいる。役員会は、このような結果になったことを残念に思う。このスペースの閉鎖でアーティストに対しても、また提携する企業に対しても大きな影響があることをよく認識している」と述べている。

 同会場がコロナウイルスの影響で閉鎖して以来、数多くの芸術イベントが会場を失っている。また、毎週この会場を借りていたファーマーズ・マーケットも行き場を失っていた。
■ソース
Carriageworks enters voluntary administration

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