中銀、政策金利の0.25%を据え置きに
豪統計局(ABS)は、「コロナウイルス蔓延防止のために連邦、州、準州政府が採用した社会的距離規制のため、国内ではこれまでに100万人が失業しており、最終的には国内労働力の約10%が失業すると推定している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
ABSによると、3月14日から4月18日までの1か月あまりの期間に国内の雇用は7.5%低下した。また、宿泊、食事などの業界は3分の2にまで落ち込み、芸術、レクリエーション雇用は27%が消失した。また、州別ではVIC、TAS、SA州で雇用喪失がもっとも大きい。
この雇用喪失は国税庁(ATO)の給与税から算出したものであり、経営者の給与帳簿に登録されている労働者のみが対象になっているが、その数は約1,000万人とされている。この給与帳簿に登録されている労働者の中には2つ以上の仕事をかけもっている者もおり、ABSでは、3月14日以後に失業した労働者の実数は65万人から70万人程度と推測されている。
しかし、コロナウイルス社会規制の影響が、給与帳簿に登録されていない零細事業者、請負労働者、自営業者などにも同じ比率で波及したと推定すれば、3月14日には仕事に従事していた国内1,300万人労働者のうち100万人が失業している可能性がある。
Citiエコノミストのジョシュア・ウィリアムソン氏は、ABSのデータに基づきながらも失業者数をやや少ないとみており、失業者数は856,000人。4月の失業率を11%と考えている。
一方、連邦財務省は、2020年前半だけで150万人を超える国民が失業すると推定している。
■ソース
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