豪中貿易対立激化、輸出大幅減も
5月11日のNSW州のコロナウイルス新陽性者数はただ1人で、これまでの陽性者総数は3,053人にのぼるが2,517人がすでに快復している。
また、中国がオーストラリア産大麦に大きな関税をかけると発表したことに対して、米連邦議会の27人の上下院議員が連名でアーサー・シノディノス駐米豪大使に書簡を送り、「オーストラリアがCOVID-19発生状況の問題で国際的な調査を求めていることに対して脅迫ともいえる中国側の対応は憂慮に堪えない」として、中国政府を非難している。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
11日朝、ダニエル・アンドルーズVIC州首相が発表した13日からの規制緩和に喫茶店やレストランでの飲食が含まれておらず、大枠では全国閣僚会議での決定事項を受け入れているとは言え、州、準州ごとにかなりの違いが見られる。
ペンリスのアングリケアが運営するニューマーチ・ハウスの入居者が亡くなっており、同高齢者施設入居者の死亡者は18人を数えるまでになっているが、この入居者は亡くなる前の2回の検査でいずれも陰性と判定されており、その死因もコロナウイルスにはなっていない。同施設では職員32人、入居者37人が感染しており、感染者の半数が死亡している。
シドニーから出航し、ニュージーランドを一周して3月19日にシドニー港に戻ってきたクルーズ船、ルビー・プリンセスは船客2,700人が検査も受けずに下船して、各地に帰宅したが、後に船内の乗員約1,000人を含めて、700人以上の感染者と20人前後の死者を出したことを重視して、調査委員会が開かれているが、しばしば証人を個人的に追及するために証人が泣き崩れるという事態になっている。そのため、スコット・モリソン首相が、「調査委員会の趣旨から外れた逸脱行為」と委員長を叱責した。
5月11日朝の調査委員会で委員長のブレット・ウォーカーSCが委員会を延期すると発表、さらに、「この委員会は個人の失策を追及するものではない」と語っている。
コロナウイルスで授業も開かれず、多数の留学生の学費も入らなくなった国内大学は収入減に対応するため、雇用を確保したまま経費を切り詰めるため、職員の労働時間短縮と報酬を切り下げる案を提出した。これに対してNational Tertiary Education Union(全国高等教育労組)が、10%の賃金減額と労働時間短縮に了承したが、労組員から幹部突き上げになった。
■ソース
Coronavirus updates LIVE: Daniel Andrews to ease COVID-19 restrictions on Victoria from Wednesday as NSW, QLD students return to classrooms, Australian death toll stands at 97