ロシア、韓国、インドも9月に延期のサミットに
ドナルド・トランプ米大統領は、6月後半に予定されていたG7サミットを9月に延期する考えで、それだけでなく、現行のG7は時代遅れとして、オーストラリア、ロシア、韓国、インドをサミットに招きたい意向を明らかにしている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
トランプ米大統領は、「まだサミットの新しい日程を決めていないが、9月の国連年次総会前後か、それとも大統領選挙後の11月でもいい」と語っている。しかし、5月30日にはアンゲラ・メルケル独首相が「新型コロナウイルス蔓延の状況が変わるまで出席しない」と発表している。
今年のG7サミットはメリーランド州のキャンプ・デービッドで開かれるはずだったが、コロナウイルス蔓延のため開催月日が不明な状態になっており、3月にはトランプ大統領が6月開催を取り消し、G7の首脳がビデオ会議で話し合うことも提案している。
しかし、一週間前にはまた考えを変え、「首脳が一堂に集まるサミットを計画しているとして、「我が国は現在再びかつての栄光を取り戻す過程にある。G7サミットを伝説的なキャンプ・デービッドで同じか近い日程で開催したい。他のメンバー国も戻り始めている。すべてが再び正常化する素晴らしい徴候だ」と発言している。
トランプ大統領は、物議をかもしたセント・ジョン教会での演説と写真撮影を済ませてホワイトハウスに戻ってすぐにスコット・モリソン首相に電話したと伝えられ、首相内閣府広報担当官は、「オーストラリアはG7サミットへの公式招聘を歓迎する。考えを同じくする国同士の国際協力を強化することは未曾有の世界的困難の時期には貴重だ」と述べている。
オーストラリアのモリソン首相は、トランプ大統領任期中にワシントンを公式訪問する非常に数少ない国家首脳になっており、トランプ大統領との仲の良さでも数少ない国家首脳の一人とされており、これまでもトランプ氏を批判することを避け、中国批判では2人が共に強腰を続けている。
現在のG7はカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカが構成国になっている。
■ソース
Trump wants Australia at rescheduled G7 summit