5年前の日本人男性に続いて州では2人目の死者
6月7日、QLD州境に近いNSW州北部海岸でサーフィン中の男性がサメに襲われ亡くなった。NSW州のサメによる死者は5年前に東バリナのシェリー・ビーチでナカハラ・タダシさん(41)がサメに襲われて亡くなって以来で地元ではショックを受けている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
7日午前10時頃、QLD州ゴールド・コースト出身のロブ・ペドレティさんは州境の町ツイード・ヘッドの南、サウス・キングスクリフ・ビーチに近いソルト・ビーチ沖でサーフィンをしていたところ、3mのホオジロザメに襲われている。
サメはペドレティさんの太ももを背後から噛みついており、近くにいた他のサーファーがとっさに助けに集まってきた。目撃者によると、サメは助けに集まった人々の周りを泳ぎ、1人のボードに体当たりしてきた。
ペドレティさんは、傷がもとで10時40分ごろに息を引き取っている。
サメの泳ぐ中、男性を助けるために泳ぎ寄った2人のサーファーは勇敢だったが、サーフ・ライフ・セービングNSWは、「サメを追い払い、ペドレティさんを岸に運び、救急処置をしたサーファー達の必死の努力にもかかわらず、ペドレティさんは息を引き取った」と発表している。
また、NSW州一次産業省のサメ生物学者が空中写真を調べ、「体長3mのホオジロザメ」と判定した。また、地元警察が問題のサメを捕殺する許可を得たが、サメは午後1時頃には事故の海域から姿を消している。
事故後、キングスクリフからキャバリタまでの海岸はすべて24時間閉鎖された。
サメによる死亡事故はオーストラリア全体で1年に1件程度で、NSW州では150年間に204件のサメの襲撃事故があり、66人が亡くなっている。
5年前にシェリー・ビーチで亡くなったナカハラさんは地元サーファーには人気のある人だった。
■ソース
‘Sombre mood’: Community reels after first fatal shark attack in state in five years