連邦観光相「NZとの国境再開は年内にも
コロナウイルス社会規制が緩和されてきているが、海外旅行に関してはまだまだ厳しく、6月17日、ナショナル・プレス・クラブで講演した連邦政府のサイモン・バーミンガム観光相は、国境閉鎖解除は2021年に持ち越される見通しを語っている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
また、ニュージーランド(NZ)とのトランス・タスマン交通再開については現在協議を続けていると発表した。
国内ではSA州が州境閉鎖緩和を進めているが、バーミンガム大臣は、オーストラリアがコロナウイルス対策で成功したのは国境閉鎖も大きな理由であり、その国境閉鎖をすぐに解除する考えはないと語った。
また、国境閉鎖解除が来年に持ち越される理由として、国境閉鎖を解除した場合の出入国者の規模を現実的に考え、同時に国民の衛生を第一として考え合わせた結果だとしている。
ただし、連邦政府は、オーストラリアとNZ間の「トランス・タスマン・バブル」と呼ばれる両国間のみの国境閉鎖解除と相互交通再開を協議しており、その行程についても専門家パネルがすでに報告書を両政府に提出している。
ただし、豪NZ間の国境再開に関しては、ウィンストン・ピーターズ副首相兼外相が、「オーストラリア国内で州境閉鎖が続いていることが両国間国境再開の妨げになっている」と発言している。
バーミンガム大臣は、「昨年、オーストラリア国民は海外旅行で650億ドル強の金を使っている。できればその金を国内旅行で使ってもらいたい。金を出せる人は国内旅行で国内ビジネスを支援することが愛国者の義務とさえいえるのではないか」と語った。
ただし、現在は州によってまだ州境の閉鎖や規制を続けているところもあり、愛国者の義務を果たすことができない場合もある。
■ソース
Australian borders likely to stay closed until next year, Tourism Minister says