7月21日に予定よりも少し早く、各種給付金の延長についてスコット・モリソン首相より発表がありました。ヴィクトリア州から派生している第二波の感染拡大による経済への影響を懸念し、オーストラリア政府が対応に追われたものと思われます。
こちらの記事では、9月以降に内容を変更して延長される各種コロナ給付金の詳細をご紹介します。
9月で終了予定だった給付金の変更内容とは?
予定では9月28日をもってJobKeeperは終了、JobSeekerは既存の求職者手当通りに半減されることになっていました。しかし、下記のとおり給付額や条件を変更し延長されることが決定しています。
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9月28日
JobkeeperとJobseekerの金額変更
Jobkeeperフルタイム$1,200、パートタイム$750 Jobseeker$300に変更
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2021年1月1日
Jobkeeperの金額変更
Jobkeeperはフルタイム$1,000、パートタイム$650に変更。Jobseekerについては事前に条件が検討された上で継続予定。
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3月末日
Jobkeeperの終了
Jobkeeper給付金のサポート終了
JobKeeper(ジョブキーパー)
各ビジネスが受給条件を満たしているか再検討された上で、被雇用者1人につきフルタイムは$1,200、パートタイムは$750が2週間ごとに支給されます。
ここで言うフルタイムとパートタイムの区別の仕方は、今年2月に週20時間以上働いていたかどうかで判別され、20時間未満の場合にパートタイムと判断されます。
また9月の減額に引き続き、2021年には受給条件の再チェックとさらなる減額が予定されており、2週間ごとにフルタイムは$1,000、パートタイムは$650の支給額となります。その後2021年3月末にJobKeeperの支給を終了する予定です。
JobSeeker(ジョブシーカー)
給付の開始からコロナウイルス補助金として2週間に$550を求職者手当に上乗せして受け取っていたJobSeekerは、9月28日以降$300に減額されます。これは当面12月末までの間3ヶ月継続すると発表されていますが、その後も条件を変更して延長されるとみられています。
また、月に4回の求職活動すること、仕事のオファーがあった際には必ず職につくと言う条件を表明しています。この条件は8月頭より適用されます。