空港手洗い未熟児置き去り、豪政府、AFPに照会
10月2日、カタールの空港の手洗いで置き去りの新生未熟児が発見された。これを受けた空港警備当局が搭乗済みの女性乗客全員を下ろし、全員を脱衣身体検査するという異常事が起きた。豪外相は、この事件を連邦警察(AFP)に照会したと発表している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
事件は10月25日まで伏せられていたが、10月26日、マリス・ペイン外相は、「そのような異常な事件はこれまで聞いたことがない」として、カタール政府に事実関係を問い合わせている。
QR908便は、現地時刻午後8時30分にハマド国際空港(HIA)を離陸する予定だったが、3時間離陸が遅れた末に女性乗客全員が飛行機から降りるよう命令され、空港外に待機していた2台の救急車に連行されている。ABC放送に証言した女性は、その時点で新生未熟児遺棄事件はまったく知らされていなかったと語っている。
さらに、「飛行機には成人女性13人が乗っており、子連れの母親は眠っている子供を機内に残したまま飛行機から降ろされている。また、年配の弱視の女性も乗っており、その人も降ろされており、同じ身体検査を受けさせられたことは確かだ。カタールの法律や文化を尊重するが、この事件については法的手段も考えている。他の人達も集団訴訟を考えるなら私も参加する」と証言している。
記者会見したペイン外相は、「カタール当局の行為は非常に異様で不愉快なできごとだ」と発表している。
一方、HIAは、「遺棄された新生児は介護を受けており、医師らは母親の健康と福利を気づかっており、飛行機が離陸する前に母親を発見するよう要望していた」と声明を発表している。
他の女性乗客は、「救急車に連れて行かれたが、何の説明もなく、救急車の中に押し込まれてから、カタール側の女性に下着も脱ぐよう命令され、膣まで検査すると言われた。私は拒否したが、その女性は断固として譲らなかった。結局、女性看護師に下半身を検査された。検査された乗客はみんな青白い顔で震えていた。みんな、何をされるのかさっぱり分からず恐怖だった」と証言している。
カタールから帰国した乗客はシドニーのホテルに隔離されており、NSW州警察が、「この事件の被害女性全員が医療、心理両面のカウンセルを受けている」と発表した。
また、連邦野党労働党も、政府がカタール政府に抗議する考えを支持すると発表している。
■ソース
Qatar airport incident in which women were invasively searched reported to Australian Federal Police