コロナウイルス社会規制下のメルボルン・カップ

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人気馬Anthony Van Dyckレース中に骨折、薬殺

 11月3日、メルボルン市のフレミントン競馬場で開催された年恒例のメルボルン・カップで、人気馬だったAnthony Van Dyckがレース中に脚の骨を折り、救急車で運び出されたが、後に薬殺された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 毎年、男女がきらびやかな衣装とシャンペンで詰めかけるメルボルン・カップも、今年はコロナウイルス社会規制下でのレースとあって、観客のいない静かな競馬場で開かれた。

 オスのアイルランド五歳馬、Anthony Van Dyckは、レース中に球節と呼ばれる踵に近い部分の骨を折っている。

 レーシングVICが同馬の骨折と薬殺を明らかにし、「馬は直ちに獣医の治療を受けたが骨折箇所の性質上、馬を救うことができなかった」と述べている。

 レーシングVICは、同馬の所有主、調教師、さらに同馬の世話をしてきた関係者全員に哀悼の気持ちを伝えたいと発表している。

 2020年メルボルン・カップは、ジョセフ・オブライエン調教のTwilight Paymentが優勝した。同馬は2019年にも出走したが11位に終わっていた。

 エイダン・オブライエン調教のTiger Mothが2位に入り、今年3回目の出場となるPrince of Arranが2年続けて3位に入った。

 今年のフレミントン競馬場は入場制限のため、観客は1,500人のみ。観客、馬主その他の関係者もコロナウイルス規制で入場できなかった。

 レーシングVICは、「Anthony Van Dyckの死について、監査が行われ、報告書が作成され、同様の事故の再発を防ぐための努力が払われる。馬は現在メルボルン大学獣医診療所で検視解剖をすることになっているが、報告書が提出されるまでに何週間もかかると発表している。
■ソース
Melbourne Cup fancy Anthony Van Dyck euthanased after breaking down mid-race

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