SA州のパラフィールド・クラスター感染源洗い直し

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サスペンス・ドラマ並みのどんでん返し

 SA州のクラスターは、当初はmedi-hotelと呼ばれる隔離ホテルで清掃係員から2人の警備員に感染し、さらに警備員の家族を通して広まったものと見られていた。しかし、その後、次々と新しい事実が突き止められ、サスペンス・ドラマ並みのどんでん返しが続いている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 現在、州政府、警察、保健局などが感染経路を確定するために調査捜査を続けている。当初の判断と代わって、11月25日には、ペッパーズ・ウェイマス・ホテルの清掃係員ではなく、感染した2人の警備員の1人がクラスター感染源と判定された。そのため、当局では何百時間にものぼるCCTVのビデオを調べている。

 パラフィールド・クラスターと呼ばれるこのクラスターは現在29人が感染者になっており、しかも、当初は海外で感染して帰ってきたと見なされていた2人の帰国者もこのペッパーズ・ウェイマス・ホテルで感染したことが突き止められている。

 また、29人のほとんどがホテル清掃係員と警備員の家族その他の濃厚接触があった人々で、しかも、感染者でスペイン国籍の警備員1人がウッドビル・ピッツア・バーからピッツアのテイカウェイを注文したと証言していたが、事実はピツァ・ショップ勤務を保健当局に隠していたため、「予想外の感染の速さ」として、6日間の全州ロックダウンが宣言された。結局、嘘がばれた後でロックダウンは3日間で解除されることになった。しかも、この警備員は他の隔離ホテル、スタンフォード・プラザでも働いていたことが明らかにされた。

 また、ニコラ・スプリア州主席医務官は、「ホテルのCCTVを点検し、誰がいつどの階にいたかを照らし合わせた結果、清掃係員ではなく、警備員の一人が最初に感染し、それからホテル隔離の帰国者2人が感染したという結論に達した。また、CCTVをチェックした結果、誰も居てはならないところに居たという事実はなく、誰も違反行為をしていないとの結論に達した」と発表している。

 11月25日、スティーブン・マーシャルSA州首相は、州のmedi-hotelホテル隔離制度の見直しをすると発表した。
■ソース
South Australia’s coronavirus cluster probe has taken another twist ? here’s what we know

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