NZ、オーストラリアとの「トラベル・バブル」に同意

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コロナウイルス、このまま鎮静を続けることが条件

 12月14日、連邦政府のグレッグ・ハント保健相は、「NZがオーストラリアとの間でトラベル・バブルを開く意向を明らかにしたことを歓迎する」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ジャシンダ・アーダーンNZ首相は、「この両国の間だけの全面的な交通再開は両国のコロナウイルス発生がずっと低いままに推移することが条件で、詳細を詰める必要があるが、その作業が終われば再開日を発表することができる」としている。

 アーダーンNZ首相は、「NZ政府閣議で、2021年初めからオーストラリアとの間にトランス・タスマン・バブルを設立することに原則同意が決まった」と発表しており、オーストラリア連邦政府の承認を待って決まるが、ハント保健相も、「連邦政府がこの協定を承認することは確実だし、両国間の人的交通が増えれば両国の経済にとっても有益だ。NZのコロナウイルス感染症例はごくわずかだから我が国はNZからの旅行者を受け入れたし、我が国でもコロナウイルスを抑制できればNZがオーストラリアからの旅行者を受け入れるようになると期待していた。14日間の隔離無しに相互に行き来できるチャンスが来た。今後、国際的に正常化に向かう第一歩とすることができる」と語っている。

 さらに、「オーストラリアでもいくつかの州、準州がNZ人の旅行者に門戸を開いており、それをオーストラリアとNZに拡大することは難しくはない」と語っている。

 これまでにNSW州とNTがNZからの旅行者を受け入れていたが、先週にはQLD州もNZからの旅行者の受け入れを発表している。しかも、NZからNSW州に入ったオーストラリア人帰国者がそのままVIC、WA、SA各州に移動しており、事実上、WA州を除いてオーストラリア全土がNZからの旅行者に対して門戸を開いていた。

 ただし、現在のところ、NZ側は、オーストラリア人も、オーストラリアから帰国するNZ人もすべて2週間の隔離を義務づけている。
■ソース
New Zealand offers travel bubble with Australia if coronavirus cases stay low

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