NSW州で久しぶりにコロナウイルス陽性者発生

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航空会社フライト乗務員送迎の運転手

 12月3日を最後に途絶えていたコロナウイルス陽性者が発生した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 陽性者は、国際国内線航空会社の航空乗務員を空港と宿泊ホテルの間で送迎している小型バスの男性運転手(45)で、航空乗務員から感染したものと思われる。

 12月16日朝の記者会見で、NSW州政府のブラッド・ハザード保健相は、「残念なことだが、男性は15日に検査を受け、陽性と判定された」と発表した。

 さらに、「男性は、12月12日から症状を見せ始めていた。そのため、NSW州政府は、48時間以内に国際線航空会社と話し合いに入っており、政府は、航空乗務員の隔離規定などの変更を検討している。NSW州に到着する国際線フライト乗務員には一般的には外国人入国者や海外帰国者と同じ14日間のホテル隔離を義務づけているが、ほとんどの外国航空会社の国際線乗務員は24時間から72時間で再び勤務について出国するため、14日間のホテル隔離をすることはほとんど考えられない」と語っている。

 また、「国際線フライト乗務員は航空貨物や海外からの帰国者を運んでくる重要な仕事についており、そのため、彼らの仕事に支障がないように考えなければならない。彼らがオーストラリアに入国することだけでなく、彼らの安全も考えなければならない」と語っている。

 現在のガイドラインでは、航空フライト乗務員は24日または14日の隔離をしていなければならないが、14日以内に再出国する場合にはオーストラリア国内滞在中全期間隔離しなければならない。

 ハザード大臣はさらに、「国際線航空会社の代表と協議し、出発地の空港で乗客全員を検査することはできないか、またオーストラリアの空港到着時にも同じように検査できないかどうかを話し合った。国際線航空機がNSW州に到着することが重要だが、安全に運営するにはどうすればいいかを検討している」と語っている。

 それだけでなく、貨物・旅客双方の航空機パイロットが勤務と隔離だけで何か月も過ごさなければならないことから、そのパイロットの精神衛生についても憂慮している。解決策は容易ではないが、精神衛生の負担を軽減する方策を探っていると語っている。
■ソース
Sydney van driver who shuttles airline crew tests positive to COVID-19

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