ブリスベンの東630kmの位置から勢力を弱めて接近
1月2日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、気象庁(BoM)の予報として、現在QLD州南東部沖合にある熱帯性サイクロン・セスは次第に勢力を弱めつつ大陸に接近し、月曜日か火曜日頃に上陸する可能性があると伝えている。
BoMの予報によると、ブリスベン東方海上630kmの位置にあるサイクロン・セスは現在カテゴリー1だが、ブリスベンから3時間ほど北のハービー・ベイ地域に上陸する頃には熱帯性低気圧になっているが、それでも州南東部にかなりの雨をもたらすだろうとしている。
12月31日午後にマッカイ沖合に発生した熱帯性サイクロン・セスは発生当時はカテゴリー2だったが南下するにつれて次第に勢力を弱め、カテゴリー1になっていた。
1月2日午後、BoMのジャクソン・ブラウン主任気象学者は、「サイクロン・セスの上陸地点については予測が別れており、バンダバーグあたりからゴールド・コーストあたりまでに広がっている。このサイクロンのため、NSW州のバイロン・ベイやコフス・ハーバーの海岸からQLD州のフレーザー島沿岸あたりまで波浪警報が出ている」と語っている。
1月2日朝にはシェーン・ケネディ気象学者が、「このサイクロン・セスが1月1日夜に勢力を強めるのではないかとの予想もあったが、結局、2日もカテゴリー1のままだった。1月3日午前にはさらに勢力を弱めて熱帯性低気圧になるものと予想されている。しかし、沿岸部には多大な影響があるものと予想される。2日夜にでも、州南東部沖合で強風が吹くことも予想されているが、おそらく3日・4日頃になるものと思われる。しかし、この地域の波浪は3mほどにもなるものと予想されている」と語っている。
ケネディ気象学者は、「州南東部には異常なスケールの高潮も押し寄せることが考えられる。モートン・ベイ西部では記録的な高潮になるものと予想される」と語っている。
■ソース
Cyclone Seth forecast to cross Queensland coast in coming days