ジョコビッチ、ビザ取消不服で裁判所に持ち込む

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医学的理由の接種免除認められずビザ取消

 2021年、コロナウイルス・ワクチン接種に批判的で、「接種したかしていないか明らかにしない」と宣言していたノバク・ジョコビッチ選手(34)は、2022年1月の全豪オープン・テニス参加が不明とされていたが、1月4日には突然、「医学的理由による接種免除」をテニス・オーストラリア、VIC州政府から取り付けていたことが報道され、翌5日にはメルボルンのタラマリン空港に到着したが、その場で国境警備部(ABF)に拘束され、ビザを取り消された。

 これを不服として弁護士がジョコビッチ選手を代理して裁判所にビザ取消決定を取り消す訴えを起こした。ジョコビッチ選手は、1月10日の裁判所での審理まで連邦政府の管理するホテルに拘束されることになった。

 「医学的理由による接種免除」は、選手側から出された書類を審査し、テニス・オーストラリアと開催地のVIC州政府が認め、その書類をもとに連邦政府の内務省がビザを発行しているが、連邦政府は、ジョコビッチ選手は入国審査要求条件を満たしていないため、ビザを取り消したと発表している。

 ジョコビッチ選手のビザ取消と拘束がセルビア国内で報道されると、アレクサンダル・ヴチッチ・セルビア大統領がインスタグラムで、「すべてのセルビア国民がジョコビッチ選手の味方だ。世界最高のテニス選手に対する嫌がらせを直ちに終わらせるため、セルビア国家機関すべてが戦う」と宣言し、外交問題にする意図を明らかにしている。

 これに対して、スコット・モリソン連邦首相は、「規則は規則。何者も規則を超えることはできない。オーストラリア到着前にすべての必要な書類を揃えることは選手側の責任。オーストラリアの法律に照らして入国できるように手はずを整えることは入国者すべてがやらなければならないこと。オーストラリアの医薬品管理局(TGA)が承認するワクチンを完全接種している限り、オーストラリアは誰でも歓迎する。どうするかを決めるのは本人だが、オーストラリアの規則に従わないと決めたのならオーストラリア側もABFが職務を遂行することになる」とヴチッチ大統領の挑戦に受けて立つ構えを示している。

 元テニス・プレヤーのサム・グロス氏は、「ワクチン接種を批判してきて、接種したかどうかを明らかにしないと宣言していたジョコビッチ選手がオーストラリアに来ることについては、オーストラリア国民、ビクトリア州民が大きな声で批判していた。この問題は段々醜悪になってきている」と発言している。

 ラファエル・ナダル選手のように、「オーストラリアは国民をウイルスから守ろうとしている」として、連邦政府のビザ取消を支持する発言をする者もおり、ワクチン接種に反対して全豪オープン参加を取りやめたテニーズ・サンドグレン選手のように、「オーストラリアはテニス・グランドスラムを開催する資格がない」とジョコビッチ選手を支持してオーストラリア政府の決定を批判する者もいる。
■ソース
Novak Djokovic to remain in immigration detention as lawyers launch court action after Australian Open champion’s visa cancellation

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