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全国閣僚会議が保育所、教師の隔離規則緩和決定

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1月13日、高リスク職種の人員不足対策

 連日全国で10万人近い陽性者を出しているオミクロン株のために生産、流通、小売などの他、医療、教育などでも人員不足が社会と経済を脅かしている。

 1月13日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、同日の全国閣僚会議で連邦と州の首相、準州の自治政府主席大臣らが、教師、保育所職員、食品供給チェーン労働者の隔離規則を緩和することを決めたと伝えている。

 また、間もなく新学年が始まることから、児童生徒に対面授業を受けさせつつ学校内でのコロナウイルス・アウトブレークを防ぐため、新しい検査プロトコールが話し合われている。

 経営者団体は連邦・州・準州のこの新しい方針を歓迎しているが、隔離規則緩和が機能するためには迅速抗原検査(RAT)キットが出回らなければならないとしている。一方、政府の制度変更に対して、月曜日には各労働組合代表の話し合いで労働者側の対応が話し合われている。豪労働組合評議会(ACTU)のサリー・マクナマス書記長は、RATキットが品不足を続けているまま隔離規則緩和が実施されれば労働者に重圧のしわ寄せが来るだろうと警告している。

 スコット・モリソン連邦首相は、「政府は経済と公衆衛生のきわめて微妙なバランスをはかってきた。国民に対する規制が少なければ、こんどは病院への重圧が高まることになり、逆もまた真なりだ。病院を守ろうとするとこんどはそれだけ大勢の人が職場を休むことになる」と語っている。

 新しい規則によると、コロナウイルス感染者と同居する「濃厚接触」と定義される労働者は、症状がなく、RAT検査で陰性判定が出れば職場復帰することができるようになる。この新規則が適用される部門は、医療、障害者援護、運輸、物流、保育、教育、食糧供給流通、警察・刑務所を含む緊急部門、エネルギー、資源、水源、廃棄物管理、電気通信、メディアなどとなっている。

 これに対して、運輸労組のマイケル・ケイン書記長は、「RATキットが手に入らないまま感染労働者が勤務するようになると職場を通して感染が爆発的に広がる可能性がある」と警告している。

 また、豪商工会議所のアンドルー・マケラー会頭は、規制緩和を歓迎しながらも、RATキットが豊富に出回るようにならないと自己隔離している労働者も出勤できない状況になる」と警告している。
■ソース
National cabinet lifts isolation rules for childcare workers, teachers

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