移民相のビザ取消に弁護士通して差し止め請求
1月14日夜、アレックス・ホーク移民相が、「衛生問題と安寧秩序」を理由にノバク・ジョコビッチ選手のビザを取り消したのに続いて15日朝には移民局職員が同選手と面接、さらに同選手が弁護士と面会した後に同選手は移民局の入管収容施設になっているパーク・ホテルに戻された。
ABC放送(電子版)が伝えた。
ジョコビッチ選手の差し止め請求が裁判所で審理されている間はジョコビッチ選手は国外追放することはできない。
ホーク大臣は、ジョコビッチ選手がこれまで反ワクチンの言説を公開してきており、外国人の入国条件である「2回の完全接種を済ませていること」を、「医学的な理由による免除」で逃れていることから、ジョコビッチ選手をオーストラリアに滞在させることは国内の反ワクチン心情をかき立てることになると主張している。
ジョコビッチ選手側の弁護士が法廷に陳述書を提出したのに対して、ホーク移民相側の弁護士も15日午後10時までに陳述書を提出している。
連邦裁は、この訴訟が一般社会に大きな利害関係があると認め、双方の陳述書を連邦裁のウエブサイトで公開している。
これに続き、ジョコビッチ選手のビザ取消差し止め請求は1月16日に連邦裁のジェームズ・オルソップ裁判長、アンソニー・ベサンコ判事、デビッド・オキャラハン判事の合議で審理を進めると発表されている。
ジョコビッチ側の弁護士は、「ジョコビッチ選手がオーストラリアに滞在することで反ワクチン心情をかき立てるという証拠はない。また、豪政府は、ジョコビッチ選手を国外退去させることでかえって反ワクチン心情をかき立てる可能性を考慮していない」としているが、さらに、「ワクチンについてジョコビッチ選手の立場はよく知られていると大臣が言うことはできない」と主張している。
■ソース
Novak Djokovic updates: Tennis star taken to detention following a meeting with his lawyers ? as it happened