警察、宿泊邸宅所有者の息子を殺人罪で逮捕
ブルーマウンテンのマウント・ウィルソンで結婚式場などのビジネスに使われている邸宅、ウィルデンスタインに泊まっていた9歳の少女が1月13日午後を最後に消息を絶っており、家族が14日朝に失踪届を出していた。警察、緊急救援局のボランティアらが周辺の山林やホークスベリー川などを捜索すると同時に州警察殺人課も出動して捜査を進めていた。
1月18日午後8時30分頃、NSW州警察がシドニー市内サリー・ヒルズのライリー・ストリートのユニットでジャスティン・スタイン(32)を殺人罪で逮捕した。ウィルデンスタインは、スタイン容疑者の両親が所有しており、個人の邸宅を式場施設に充てている。
1月19日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
少女はクィーンズランド州の祖母と同居していたが、学校休みで母親と共に同施設に宿泊していた。母親は事件後「医学的な理由」で病院に入院している。また、捜索中は少女の氏名が報道されていたが、殺人被害者と断定されると同時に未成年の殺人被害者の氏名公開を禁ずる法律により、氏名が伏せられている。
その後、18日にはブルーマウンテン北方コロ川付近で桶の中に詰め込まれている少女の遺体が発見されていたことが発表されている。
スタイン容疑者は、サリー・ヒルズ警察署に連行されて殺人罪で起訴され、19日朝にはシドニー市内の中央地裁で保釈却下を言い渡された。
14日の失踪届後、連日大勢の警察官らを動員してマウント・ウィルソン周辺の山林の捜索が行われていたが、14日未明に同施設から出て行く車が目撃されており、殺人課を含めた警察が民家の車やモーターボートを押収し、警察のダイバーがホークスベリー川川底を捜索するなどしていた。18日も雨をついて捜索が行われていたが、遺体発見と共に捜索が停止された。
警察は、「少女の遺体はまだ身許を確認されていない。また発見現場には鑑識課が入り、現場検証を行っている」と発表している。
ウィルデンスタインはシドニーの有名人も結婚式に利用していた。
■ソース
Man charged with missing nine-year-old’s murder, body found in barrel