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ノババックス・ワクチンが国内で承認される

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脆弱患者治療に抗ウイルス剤2種も承認

 1月20日付ABC放送(電子版)は、豪医薬品管理局(TGA)がノババックス・コロナウイルス・ワクチンと抗ウイルス剤を承認したことを伝えている。

 TGAのジョン・スケリット局長は、「ノババックス・ワクチンは3週間をおいて2回で完全接種だ」と発表している。

 また抗ウイルス剤は2種が承認され、これはいずれもコロナウイルスに感染した脆弱患者向けの経口薬と発表されている。

 政府は既にノババックス・ワクチン5,100万用量を注文しており、治療薬も約80万用量が程なく入荷する予定になっている。この治療薬2種は、コロナウイルス感染症の軽症または中等症で病状の進行を抑えるのに効果がある。

 ノババックス・ワクチンはTGAの承認は得たが、最終的に豪州予防接種技術諮問グループ(ATAGI)が接種対象などを特定して承認することになる。

 スケリット局長は、「ノババックス・ワクチンについては、他のワクチンと同様、ブースター接種や未成年小児向けの用途などで関心が寄せられていることは承知している。データを受け取り次第、最優先で審査に入りたい」と語っている。

 さらに、「このワクチンが承認されるまで接種を延ばしていた人々がいることも聞いている。どんな理由があるにせよ、このワクチンの承認でさらに接種率が向上するよう期待している。このワクチンの技術はタンパク質を使った従来タイプの技術だ」と述べている。

 また、今回承認された治療薬は、ファイザー社のPaxlovidと、MSD(Merck Sharp & Dohme)社のLagevrioで、コロナウイルス治療の経口薬として、TGAがオーストラリア国内使用を認めた初めてのケースになる。

 この2種はいずれも1日2回の服用で5日分が1コースとなっている。

 TGAは、「この2種はいずれもワクチンの代わりになるものではない。コロナウイルス感染で重症化したり、死亡したりすることを防ぐためにはあくまでもワクチンがもっとも有効であることに変わりはない。いずれもコロナウイルス感染の症状が出てから5日以内になるべく早くに投与しなければならない」と述べている。

 さらに、「すべての脆弱患者に適した治療薬ではなく、妊娠予定、妊娠中、授乳中の女性や肝臓、腎臓機能に重い障害のある人に与えることはできないなど、注意が必要だ」と述べている。
■ソース
TGA approves Novavax COVID vaccine, anti-viral pills to treat disease in vulnerable patients

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