「コロナウイルス伝播減速」で入院患者徐々に減少
1月21日付ABC放送(電子版)は、NSW州保健当局の見解として、州内のコロナウイルスの伝播が徐々に遅くなってきていると発表したことを伝えている。
新陽性者は25,168人、うちRAT判定は10,015人、PCR判定は15,153人となっている。死者は46人で、そのうち7人は過去の死亡者であり、検視法廷の調査完了を待って追加されたもの。また、チャント主席医務官は、65歳未満のコロナウイルス感染症死者の半数はワクチン未接種だったと語っている。
また、ドミニク・ペロテーNSW州首相は、「児童生徒の新学年対面授業計画は今後数日中に発表する」と語っている。
現在、コロナウイルス感染症で入院中の患者は2,743人となっており、前日の2,781人からさらに減少しており、ICU収容患者についても前日の212人から209人に減少している。
しかし、チャント主席医務官は、「いくつかの指標から、ウイルス伝播が徐々に遅くなってきていると考えられる。入院患者数、隔離中の医療従事者、様々な産業部門の欠勤データ、陽性率の変化などが感染率の低下を示している。コロナウイルスの伝播速度が下がってきていることを示しているようであり、喜ばしいことだ。州民みんなの努力のたまものであり、すべての人々に感謝したい」と語っている。
また、過去の死者について7人の他にも、2021年12月に亡くなった2か月の乳児が検査でコロナウイルス陽性と判定されたため、現在、検視法廷の調査が進められていると発表した。
NSW州政府が採用しているモデリングによると、オミクロン株の波は今週中にピークを迎え、その後は入院患者数も次第に落ち着いてくると予測されている。
一方、ペロテー州首相は、「今日の数字は、モデリングで予測されていた水準を下回っており、モデリング最善シナリオでは入院患者数は3,000人を超え、最悪シナリオでは6,000人にもなると予測されていた。ICU収容者数も最善シナリオで270人、最悪シナリオでは600人に達すると予測されていた」と語っている。
死者数について、チャント主席医務官は、「入院から死亡までに2週間ないし3週間の時差があるため、今後もしばらくは1日の死者数が高い水準を続けることになるだろう」と語っている。
■ソース
COVID-19 spread ‘slowing in the community’ as NSW records 46 deaths