死者はブースター未接種と基礎疾患を抱える人々
1月28日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW州政府の発表として、同月27日午後8時までの24時間の検査で13,333人がコロナウイルス陽性と判定され、前日の21,030人よりかなり減っている。また、35人が死亡したと伝えている。
また、コロナウイルス感染症で入院している患者は2,737人で、前日の2,722人よりわずかに増えている。また、189人がICUに収容されている。
新陽性者は7,077人が迅速抗原検査(RAT)キット、6,256人がPCR検査で判明している。
NSW州では18歳以上の人口の36.4%がブースター接種を受け、5歳から11歳までの33.4%が1回めの接種を受けている。
また、同日のコロナ感染死者数については、前日の35人に加えて、シドニー都市圏南西部の高齢者介護施設から遅れていた35人の死者の報告が入っており、同日の死者数は70人と報告されている。
ケリー・チャント主席医務官は、「連邦運営高齢者介護施設の死亡者を報告する制度が明確になっていなかったため、シドニー南西部保健管区内の1月2日から同月20日までに連邦高齢者介護施設で亡くなった人の数字が今日の数字に加えられた。NSW州の1月21日から27日までのコロナウイルス感染症死者数は210人、そのうち高齢者介護施設での死者が43人にのぼっている」と語っている。
さらに、「その他に過去1週間で147人がコロナウイルス感染症のために病院で亡くなっており、2人が自宅で亡くなっている」と発表している。
また、「NSW州内でコロナウイルス感染症で亡くなっている圧倒的大多数の患者はブースター接種を受けていない人達だった。今週には65歳未満の死亡者が18人に上っており、そのうち9人は2回の完全接種を受けておらず、8人は2回の接種を受けており、3人のみがブースターを含めた3回の接種を受けていた。
この65歳未満のコロナウイルス感染死者のうち、2人は重大な心疾患、2人はかなりの肥満、3人は慢性肺疾患、1人は喘息、4人が糖尿病、2人は慢性腎疾患、1人は重症の肝疾患、6人はガン、1人は重度の精神障害があった。また3人は既に苦痛緩和医療を受けるところであり、3人は非常にまれな遺伝の障害を持っていた。
チャント医務官は、「何らかの障害のある人と高齢者は早くブースター接種を受けてもらいたい」と呼びかけている。
■ソース
NSW records 13,333 COVID-19 cases and 35 deaths as usefulness of check-in app defended