政府、新学期開始を控え、ブースター接種呼びかけ
1月28日付ABC放送(電子版)は、VIC州の発表として、同27日午後8時までの24時間に新たに12,755人がコロナウイルス陽性と判定され、988人が入院し、39人がコロナウイルス感染症で死亡したと伝えている。
同州では、この死者数は2020年9月4日の59人に次ぐ規模だが、この数字は上記時間帯に保健当局に報告された数字を集計したものであり、必ずしも同時間帯に起きた感染死を示すものではない。
マーチン・フォーリー保健相は、「亡くなった39人の患者の家族や友人の方々には深く哀悼の言葉を述べたい」と語っている。
また、入院患者総数は前日の1,057人から988人に減っており、うち114人はICUに収容され、うち40人は酸素吸入装置を着けている。
また、VIC州のアクティブ感染者数は前日の119,153人から101,605人に減っている。
このところ毎日発表される新感染者数は安定してきているが、フォーリー大臣は、「2月1日より州立の小学校、高校の新学年が始まると100万人以上の児童生徒が登校し、集まるようになり、感染者も急増する可能性がある。しかし、そのような状況にも迅速に対応する用意があり、またそのためにも迅速抗原検査が重要な役割を占めることになる」と語っている。
また、州保健当局も、新学年が始まっても2022年1月中旬頃にピークに達した時のような大きな数字にはならないものと予測している。
新陽性者12,755人のうち、5,345人はPCR検査、7,410人は迅速抗原検査(RAT)による検査で判定されたもので、PCR検査はクリスマスから新年前後には検査を求める市民が検査会場に詰めかけ行列で何時間も待つ事態になり、さらには陽性者数の増加からサンプルの検査にも時間がかかるようになり、サンプル採取から判定通知まで何日もかかるありさまだったが、現在は正常に復帰し、24時間以内に判定結果を通知できるようになっている。
VIC州ではブースターを含めた3回のワクチン接種率は35%程度になっており、また、5歳から11歳までの児童は、全体の37.5%にあたる216,958人が1回目の接種を受けている。
また、州政府は、今後ブースター接種を含めた3回の接種を受けた場合のみを完全接種と呼ぶよう連邦政府や他の州、準州政府に働きかけている。
■ソース
Victorian hospitalisations at 988 as state records 39 further deaths and 12,755 new cases