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中銀の利率変更、6月頃に利上げ予想が集中

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不動産値上がりに加え住宅ローンの返済も上昇

 2月15日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、金融市場やエコノミストが、「今後、インフレの急上昇が進めば中銀(RBA)も利上げを迫られ、政策金利が1年以内に2%を超える可能性もある」と警告しており、ローンを組んで住宅を購入した人々は月々の返済額も膨らむことが予想されると報じている。

 現在の経済的な展開は連邦政府にとっては2022年5月が最終的期日となる選挙を目前にして生計費が国民生活を圧迫することを懸念しなければならない。住宅ローン契約では国内最大手のコモンウェルス銀行は、RBAは、今年中期までに利上げしなければならなくなるだろうと語っている。

 しかも、平均的な新規住宅ローン契約者にとっては1%の利上げでさえ、月の返済額は何百ドルにもなる可能性がある。

 オーストラリアの政策金利は、RBAが国民経済をコロナウイルス不況の影響から守るため2020年11月以後歴史的な低水準の0.1%で据え置いてきた。しかし、2022年1月にはRBAも量的金融緩和プログラムを停止し、「今年中の利上げは考えられること」としている。

 コモンウェルス銀行のガレス・エアード氏は、「今年中に金利が1%になることも大いにあり得、来年初めには1.25%にもなることが考えられる。これを平均的な変動金利住宅ローンの利率に換算すると4.5%前後ということになる。国内には利上げを経験したことのない住宅購入者が少なくとも100万人はいる。金利の増加はその人達の間で行動の変化を引き起こす可能性がある。それがひいては経済に大きな影響を与えることが考えられる」と語っている。

 標準的な変動金利で50万ドルを借りている場合、1%の利上げで月々の返済額は$275上昇し、2%の利上げなら月々$560跳ね上がることになる。80万ドルのローンの場合、1%の利上げで月々の返済額は$440上昇し、2%なら$900の上昇となる。

 AMPチーフ・エコノミストのシェーン・オリバー氏は、今後2年の間に政策金利は1.5%から2%の間でピークになると予想している。
■ソース
Interest rate rises expected in June with mortgage repayments to rise

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