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気象庁、「次に洪水になるのはシドニー」

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市北西部の住民に警戒態勢呼びかけ

 3月1日付ABC放送(電子版)は、気象庁(BoM)が、「次にはシドニーが洪水に見舞われる可能性がある」と警告を出しており、特にシドニー地域北西部の住民には今から洪水に備えるよう警戒態勢が呼びかけられている。

 BoMは、シドニー地域の一部の地域では6時間の間に降雨量が200mmに達するところもあり得ると発表しており、NSW州政府のステフ・クック緊急救援担当大臣は、「シドニー地域市民は今から洪水に備えるよう」呼びかけている。

 週末にQLD州南東部に洪水を引き起こし、死者を出した雨雲は海岸線に沿って南下し、2月末日にはNSW州北部海岸地域で内陸のリズモアの町が軒下まで水に浸かり、2人が亡くなる災害になった。雨雲はさらに南下を続け、今週末までにはシドニーを通過して南部海岸地帯に達する見込みで、ニューカッスルからベガまでの海岸沿いの地域に豪雨や強風の荒天警報が発令されている。この雨雲は今後広い地域に災害をもたらすことも予想されている。そのため、州緊急救援局(SES)では、「この低気圧が南下を続けており、シドニー、イラワラ地域、南部海岸地域まで強い雨が予想される」としている。

 BoMは、「シドニー地域の荒れ模様は3月1日夕方から始まる見込みだ」と発表している。

 これに伴い、シドニー地域西部から北西部にかけて、ネピアン川、ホークスベリー川に沿った地区各所で洪水が起きることが考えられると予報している。さらに、シドニー都市圏インナーウェスト地区から南西部にかけてのクックス川沿いでも危険なレベルの洪水が予想されている。また、サザランド・シャイアからシドニー都市圏西部にかけての地域でジョージズ川、ウォロノラ川の洪水、パラマッタ川沿いやシドニー都市圏北部南部でも局地的な洪水が予想される。

 NSW州北部のリズモアを中心とした地域では、洪水からの救出が1,000件を超え、また、救援を求める電話は6,000件を超え、SESは超負荷状態になっている。

 ペロテーNSW州首相は、「今後ますます悪化する。洪水の川は住民の生活を脅かし、政府としてはすべての人、すべての家族、すべての事業所が立ち直れるようあらゆることをするつもりでいる。しかし、嵐は南に下り続けており、政府としては雨雲の通り道の人々に警戒を怠らず、当局のアドバイスに従い、安全を心がけて嵐の通りすぎのを待とう」と語っている。
■ソース
BOM warns Sydney could be next to flood, people in city’s north-west told to ‘prepare now’

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