苦情と揶揄を受け、「当府とは無関係の組織」と
連邦首相内閣府(PM&C)のウェブサイトに掲載されていた「Women’s Network」のロゴがビジネス女性組織とはほど遠い男性器に似ているとしてオーストラリア社会で笑いものになった。そのため、3月14日、首相内閣府は問題のロゴをウエブサイトから削除した。
3月15日付ABC放送(電子版)が伝えた。
このロゴは紫の単色で、丸みを帯びた筆記体のWに先の丸い円筒形が添えられているデザインで、首相内閣府のウェブサイトに掲載されていたが、3月13日から苦情や揶揄の言葉が露わになり、14日には批判も激しくなってきていた。
同府の発表した声明によると、「職員多様化ネットワークは2019年にイメージの一貫性を創り出すため、2019年に一新された。このロゴ・デザインについてはスコット・モリソン首相も首相事務所も関わっていない」としている。
一方、Women’s Network Australiaは、オーストラリアのビジネス女性のネットワーク組織で、「当組織はPM&Cと直接のつながりはない」との声明を発表している。
同団体のシェリル・グレイCEOは、「首相内閣府が雇用機会均等を焦点にしていることはいいことだが、このロゴ選択はまずかったと思う」と発表しており、ロゴの削除を要望していた。
そのため、3月14日夜には首相内閣府が、「職員と協議した結果、ロゴをウエブサイトから削除した」との声明を発表している。
このロゴでは、丸みを帯びた円筒形が主体になっているが、この円筒形は首相内閣府のすべての職員多様化ネットワークに一貫したモチーフになっていた。一方、Women’s NetworkのロゴはWの文字がモチーフになっており、長年使われてきていた。このデザイン変更は首相内閣府の内部で行われてきており、外部のデザイン事務所などは一切利用していないと発表されている。
Women’s Networkそのものは、インクルーシブで多様性を含んだ職場を実現する機会均等活動に向けたいくつかのボランティア組織の一つと発表されている。
■ソース
Prime Minister’s department takes down ‘phallic’ Women’s Network logo after criticism