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NSW州議会自由党上院議員抗議の辞職

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水害被災地選出政党によって救援金差別待遇

 NSW州北東部の大水害に対して、スコット・モリソン保守連合連邦政府が、同じように水害の被害を受けながら被災地救援交付金を受けられる地方自治体と受けられない地方自治体(LGA)を決めたため、NSW州議会上院の与党自由党議員が抗議辞職を発表した。

 3月16日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 労働党議員選出のリッチモンド選挙区は、バリナ、バイロン・ベイ、マランビンビー、ツイード・ヘッズなどの地域を含む広い地域で、大被害を受けているが連邦政府からの追加被災救援交付金が出ていない。

 キャサリン・キュサック自由党上院議員は、議員辞職の理由として、「モリソン連邦首相が被災地を差別することはとんでもない非倫理的な行為だ」と語っている。

 また、ノーザン・リバーズのバリナ町長も、「連邦政府が水害被災救援交付金でリッチモンド選挙区への交付金を遅らせていることは非常に問題がある」として、連邦総督に直接訴えている。

 先週、モリソン首相は、リズモア、リッチモンド・バレー、クラレンス・バレーLGAの被災住民に対して直ちに追加交付金を支出すると発表した。この地域はいずれも国民党議員地盤のページ選挙区に含まれる地域であり、同じように被災を受けながら、リッチモンド選挙区の住民には1人あたり$2,000の追加救援交付金が支出されない。

 シャロン・キャドワランダー・バリナ町長は、「被災の程度によって重点的に交付金を支給することは構わないが、私が町長を務める地域の何百人もの住民への緊急交付が遅れていることはどんな言い訳もできない」と語っている。

 先週、デビッド・ハーリー連邦総督がノーザン・リバーズ地域の被災地を視察しており、3月16日、キャドワランダー町長は、連邦政権の大臣や省庁官僚をたらい回しにされたあげく、ハーリー連邦総督に直接電話することを決めた。

 町長は、「ハーリー連邦総督が、『交付金を未だ受け取っていないのか?』と言ったので、私は、『未だ受け取っておりません、閣下』と答えた。これまで政府や省庁に掛け合ってきたがまったく埒があかなかった」と語っている。

 また、NSW州北部海岸地域選出のキュサック自由党議員は、「国民党議員地盤の水害被災者には救援金を交付する価値があるが、労働党議員地盤の被災者にはやらなくていいなどという非倫理的なやり方は未だかって見たことがない。私は怒っているし、こんなやり方を弁護することができない」と語っている。キュサック議員は2019年に州議会上院に当選し、2027年まで任期が残っていた。

 ABC放送の報道は地域住民や郡長らの不満の声を伝えている。
■ソース
NSW Liberal upper house MP to quit over flood funding

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