ファイザー、コロナウイルス診断appメーカー買収に

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ブリスベンのソフトウエア企業に1億ドルを提示

 4月12日付ABC放送(電子版)は、国際的な製薬会社で、コロナウイルス・mRNAワクチン・メーカーのファイザー社が、QLD州のソフトウエア・メーカー買収に1億ドルを提示したことを報じている。

 ブリスベンのこのメーカーはコロナウイルス感染症を診断するスマートフォンappを開発しており、話題のappはユーザーがスマートフォンに向かって咳をすると、appが咳の音を分析し、コロナウイルス感染症の咳かどうかを判定するというもの。

 ブリスベンの「ResApp社」は、コロナウイルス診断精度は92%程度と発表している。

 ブリスベン市に本社を構えるResApp社のトニー・キーティングCEOは、「この1億ドルの買収取引はコロナウイルス対策の大きな転換点になるだろう。大勢の人がこのappで自己診断できるようになるのではないか」と語っており、一方、ファイザー社も、「この買収が成功すればデジタル医療に新しい時代を切り開く一助になるだろう」と発表している。

 ResApp社は、QLD大学のUdantha Abeyratne教授の研究を基にしてappの開発を始めた。キーティング博士は、「教授が、咳の音には肺の中の状態を示すたくさんの情報が含まれているということを調べていて、その咳の音を解析すればコロナウイルスの判定ができるのではないかと考えた」と語っている。

 現在、複数の医師がテレヘルス予約の際にこのappを使って咳の音を分析し、喘息や肺炎など呼吸器系の症状の診断を試験している。

 しかし、最近になって、スマートフォンのマイクに向かって5回咳をすればコロナウイルス感染症の診断にも使えることが分かってきた。キーティング博士は、「このappがコロナウイルス感染の肺を判定する精度は92%にのぼるという研究結果も出ているが、医療機器認定官庁の承認を得るためにはもっと臨床検査を重ねなければならない。たとえば無症状感染者の場合、この精度も迅速抗原検査と同じように50%から60%程度の精度に下がる」と語っている。

 また、このappでの陰性判定精度は99%にもなるが、陽性判定についてはRATまたはPCR検査で確認することが必要だとも語っている。
■ソース
Pfizer offers $100m to buy Brisbane company behind smartphone app that diagnoses COVID-19

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