ダットン国防相「戦争が起きないふりをするな」

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アンザック・デーにタカ派の真骨頂発言

 4月25日のアンザック・デーに保守連合政権のタカ派で知られるピーター・ダットン国防相が、またもや中国やロシアを第二次世界大戦のナチ・ドイツになぞらえ、「戦争が起きないふりをするな」と強硬な発言をしたことが伝えられている。

 4月25日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 ダットン国防相は、「身体を丸めて起きることを避けようとするのはムダだ」と語っている。

 さらに、ロシアのウラジミール・プーチン大統領をアドルフ・ヒトラーになぞらえ、中国も第二次世界大戦に向かって進んでゆく1930年代ドイツと同じ道を歩んでいると語っている。

 これはダットン大臣がチャネル9に出演し、スコット・モリソン首相が中国とロシアの同盟的な関係を指して、独裁国家連合が勃興しつつあると発言したことについての質問に答えたもので、「戦争に備え、できるかぎり強くならなければ平和を維持できない」と語ったもの。

 さらに、「保守連合政権は防衛予算を増やし、原子力潜水艦隊建造を計画し、AUKUS協定に基づいて先進の軍事技術を開発してきた」と述べている。

 また、アンザック・デーの教訓を質問されたダットン大臣は、「紛争の可能性は遠いものではない。アンザック、第二次世界大戦、ベトナム戦争、中東紛争での犠牲を当然と思ってはならない。この地域で二度と紛争が起きないと思ってはならない。ヒトラーのような独裁者は想像の産物でもなければ過去のものでもない。現在、プーチン大統領は女性や子供を殺害することもためらわない。2022年に起きているできごとだ」と語っている。

 ダーウィンでのアンザック・デー暁の祈りにはコロナウイルスに感染し、自宅隔離しているアンソニー・アルバネージ連邦労働党党首の代理としてリチャード・マールズ副党首が出席したが、オーストラリアが将来の紛争に備えなければならないというダットン発言には同意したが、オーストラリアの軍事能力を維持するという面で現保守連合連邦政権は失敗してきた、として、「現在のオーストラリアが置かれた戦略的環境は第二次世界大戦終了時のように複雑な状況だが、現政権がそれに備えてきたとは言い難い。現政権下でオーストラリアが将来の地域紛争に備えてきたとは言えない。9年間に国防相が6人も代わった。この政権で潜水艦隊もまともに買うことができないのも当然だ。過去10年で潜水艦隊能力が20年間の差になったということだ」と語っている。
■ソース
Peter Dutton marks Anzac Day by again comparing China and Russia to Nazi Germany before World War II

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