賃貸住宅不動産難で借家人の間で競争も

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パンデミックで住宅購入者増加で物件減少

 5月2日付ABC放送(電子版)は、長期にわたる住宅不動産価格上昇に加え、2年間のパンデミックで住宅不動産購入者が増えたため、逆に賃貸に出されていた物件が減ることになり、借家人は残された賃貸物件をめぐって競争しなければならなくなっていると報道している。

 先日には、「賃貸住宅家賃はもはや低所得者には負担できない額になっている」と伝えられていたが、住宅不動産部門の専門家は、「住宅購入を諦めた人々は賃貸住宅市場からも締め出されようとしている」と警告している。

 このような賃貸住宅危機は都市部だけでなく、郡部の方がすさまじい状況だと言われている。そのため、ハウジング・トラストNSWのミシェル・アデアCEOは、「手頃な家賃の賃貸住宅が全国敵には10万戸の単位で不足している」と語っている。

 「手頃な住宅部門」の専門家は、「賃貸住宅市場はまったく手のつけられない状況で完全な危機状態にある。それというのも、長年にわたって保守連合・労働党双方が持ち家中心の政策を優先し、賃貸住宅で生活する人々を完全にないがしろにしてきたことが原因している」と語っている。

 アデアCEOは、「手ごろな価格の持ち家を中心とする政策が続く限り、手頃な価格の住宅は買い取られてゆき、手頃な家賃の住宅はいよいよ姿を消してゆくと同時に家賃を押し上げていくことになる。そのため、住宅購入を諦めた人々が賃貸物件からも締め出されていくことになる」と語っている。

 さらに、「何百万人とはいわなくとも、何十万人もの国民が住宅を所有できず、貸家を見つけることもできない状態が拡大していく。オーストラリアの大きな問題の一つは、住宅を個人的財産形成の一手段という考えだけで突き進み、家に住むことを人権と考えてこなかったことがある」と語っている。
■ソース
Renters competing ‘Hunger Games-style’ as number of rental properties dwindles

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