ラ・ニーニャの残響で大陸東海岸地域に大雨

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大陸東沖合の高気圧と大陸北部の低気圧

 5月11日付ABC放送(電子版)は、QLD州北部から次第に南下し、NSW州を通過してVIC州東部へと移動を続ける大雨の前線について、気象庁(BoM)の発表を基に解説している。

 公式には熱帯性の雨季は終わったが、ラ・ニーニャがまだ居座っており、今週いっぱいは大陸東部海岸地域に雨が降り続くと予想されている。

 BoMのジャクソン・ブラウン主任予報士は、「大分水嶺付近の一部地区で累積降雨量500mmもあり得る」と発表しており、2022年の繰り返し訪れる大雨前線についてブラウン氏は、「2つの気圧がタンゴを踊っている」と形容している。

 ブラウン氏によれば、今年の気圧配置の特徴は、タスマン海上に停滞する高気圧がタスマン海の水分を吸い上げ、東または北東の風で大陸東海岸に湿った風を送り込んできた。熱帯性の湿った風はパプア・ニューギニア、バヌアツ、ソロモン諸島などの海域から渡ってきた。

 これに対して、「QLD州西部の高高度に低気圧が停滞しており、この2つの気圧がペアを組んでタンゴを踊り、長く続く断続的な大雨をもたらした」と語っている。

 5月11日にはNTとSA州で既に大雨が降り始めており、東部海岸地域では雨雲はNSW州中北部地域に移動してきている。ブラウン氏は、「NSW州ではQLD州ほど強い雨にはならないようだ」と語っている。

 5月12日には雨雲はNSW州南部からVIC州北部にまで広がる見込みで、シドニー地域も10mmから20mm程度の降雨量が予想されている。

 ただし、13日には雨はTAS州にまで伸びると予想されている。

 ラ・ニーニャについては、5月に入って太平洋西部の温かい海水は太平洋中央部に移動しており、ENSOモデルでも、この冬は中立的な条件になると見られるが、アメリカの気候予報センターは、「ラ・ニーニャが居座る確率は59%」と発表しており、3回連続ラ・ニーニャが続く可能性もある。

 ブラウン主任予報士は、「秋はとりわけ天気予報が難しい季節だ」と語っている。
■ソース
Could this finally be the La Niña’s last hurrah as rain spreads south?

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