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豪州横断の砂漠ハイウェイ 2,700キロ全線舗装へ

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整備費6億7,800万豪ドルを予算化

全線が舗装されることが決まった全長2,700キロの「アウトバック・ウェイ」

 オーストラリア大陸の真ん中を横断する道路が、ようやく全線で舗装されることになった。連邦政府が先に発表した2022/23年度予算案に6億7,800万豪ドルの整備費を計上した。公共放送ABC(電子版)が伝えている。

 舗装工事が決まったのは、西オーストラリア(WA)州南部ラバートンから北部準州(NT)のアリス・スプリングスを経由して、クイーンズランド(QLD)州中部ウィントンに至る全長2,700キロの「アウトバック・ウェイ」。ほとんど人が住まない荒野を直進するため「オーストラリア最長の近道」と言われる砂漠のハイウェイだ。

 1997年から25年間にわたり10億豪ドルを投じて改修や舗装の工事が続けられてきたが、依然として全行程の半分以上が未舗装となっている。全線舗装は保守連合の前政権が予算化を決めていたが、労働党の新政権も方針を引き継いだ。

 全線の舗装を訴えてきた「アウトバック・ハイウェイ開発協議会」(OHDC)のヘレン・ルイス氏は「歴史的な瞬間だ。国家を1つにつなげる開発計画が、超党派の合意の下で完成することになった」と歓迎の意向を示した。順調に進めば5年以内に舗装工事が完了する見通しだという。

■ソース
Federal budget confirms funding to seal the Outback Way — Australia’s longest shortcut(ABC News)

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