検索
Close this search box.

子どもの目前で父親が射殺された事件で26歳の男を起訴 オーストラリア・シドニー

SHARE

容疑者は国外逃亡図ったか

 オーストラリア東部シドニーの郊外で先月、自動車販売業のタハ・サバ―さん(40)が息子(12)の目の前で銃撃されて射殺された事件で、ニューサウスウェールズ州警察は23日、シドニー南西郊外フェアフィールド在住の容疑者の男(26)を逮捕、起訴した。

 警察の発表によると、捜査班は2日午後3時30分頃、シドニー国際空港で男の身柄を拘束し、市内南部のサリー・ヒルズ署に連行、殺人容疑で起訴した。男は24日にダウニング・センター地裁で開かれる公判に出廷する。容疑者は国外逃亡を図った可能性がある。

 事件は3月2日午前6時30分ごろ、シドニー南西郊外セフトンにある格闘技道場「エリート・ファイト・フォース」の駐車場で発生。サバ―さんが息子を道場に連れていくため、黒いメルセデス・ベンツの多目的スポーツ車(SUV)を停車したところ、待ち伏せしていたヒットマンに至近距離から数発の銃弾を浴びた。

 サバ―さんは現場に駆けつけた救急隊員に手当てを受けたが、その場で死亡が確認された。息子は父が銃撃される様子を助手席から目撃していたが無傷だった。ヒットマンが乗って逃走したと見られる「マツダ3」は、近隣の路上で燃やされた状態で発見された。

 こうした手口から、州警察は組織的犯行の可能性があると見て特別捜査班を立ち上げ、事件の解明を進めていた。事件が一連のレバノン系ギャングのファミリー同士の抗争と関係があるかどうかは分かっていないが、地元メディアの報道によると、サバ―さんは警察が把握している犯罪組織に関連のある人物らと交流があったという。

 シドニーでは一連の抗争事件で少なくとも15人が死亡している。昨年8月には女性2人が射殺された。この事件では、組織と直接関係のない1人が巻き添えになった。

 一方、サバ―さんの遺族や友人らはソーシャル・メディア上で、事件は「人違い」によるものだと主張していた。

■ソース
Man charged over shooting death of Taha Sabbagh – Sefton(NSW Police Latest News)

SHARE
Google Adsense