一方で読書の人気は低下
オーストラリアでは、子どものタブレット機器依存が鮮明になっている。子どもがアイパッド(iPad)などの電子画面を見る時間が長くなっている一方、読書などほかの活動に費やす時間がその分短くなっている。
オーストラリア統計局(ABS)が21日に発表した2021/22年度の「文化的・創造的行動」に関する調査結果よると、5〜14歳の子どもが学校の外で行う文化的活動のうち、最も多かったのが「(電子)画面を見ること」(全体の90.1%)だった。
2017/18年度の調査でも画面を見る子どもの割合は90.3%あり、ほとんど変化はなかったものの、時間は長くなっている。画面を見る子ども全体のうち、週20時間以上の割合は24%と4年前の16%から大幅に伸びた。
次に多かったのが、「楽しむための読書」で全体の72.4%を占めたが、前回の78.5%から低下した。このうち週20時間以上読書する子どもの割合はわずか1.9%だった。「芸術・工作」(38.8%)、「歌・楽器演奏」(19.3%)、「創造的な作文」(18.5%)などがこれに続いている。
ABSの教育関連統計の担当者は声明で「電子画面に比べて読書の人気が著しく低下しています。本を読む子どものうち3分の1は週2時間以下しか読書に費やしていません」と述べている。
■ソース
Children spending more hours a week on screen-based activities(Australian Bureau of Statistics)