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戦後78年、深化した日豪防衛協力とは? オーストラリアの自衛隊地対艦ミサイル発射訓練を写真で見る

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ジャービス・ベイ演習場から海上の標的に向け発射

 オーストラリア国防軍は、22日に同国南東部ジャービス・ベイで、自衛隊と共同で行った日本の「12式地対艦誘導弾」の発射訓練の画像を公開した。日本の地対艦ミサイルがオーストラリアの領海で発射されたのは初めて。互いに激しい戦闘を繰り広げた第2次世界大戦から78年の年月を経て、日豪関係の深化を象徴する出来事となった。

海上の標的に向け発射される「12式地対艦誘導弾」=22日、オーストラリア南東部ジャービス・ベイにあるビークロフト射撃場(Photo: Department of Defence)

 発射訓練は、オーストラリアと米国が主催する多国間の共同軍事演習「タリスマン・セイバー23」の一環。12式地対艦誘導弾はこの日、ジャービスベイの射撃場に設置されたトラック「重装輪回収車」のコンテナ型ランチャーから、海上訓練海域に浮かぶ無人目標に向けて、爆薬を抜いた状態で発射された。

12式地対艦誘導弾は、「重装輪回収車」と呼ばれるトラックと誘導弾6発を装填する後部発射機のほか、射撃統制装置、レーダー装置などが1つのシステムとして運用されている=22日、オーストラリア南東部ジャービス・ベイにあるビークロフト射撃場(Photo: Department of Defence)

 同演習を統括するオーストラリア陸軍のダミアン・ヒル准将は声明で「今回のタリスマン・セイバー(2年に一度実施)での日本の参加規模は過去最大となり、私たち(オーストラリア軍と日本の自衛隊)の共同運用能力をさらに強化するものとなった。両国の重要なパートナーシップの成長と深化を示している。オーストラリアと日本は、安全で回復力が強く、繁栄したアジア太平洋地域を支えていく」と述べた。

12式地対艦誘導弾を検査する陸自隊員とオーストラリア軍兵士=22日、オーストラリア南東部ジャービス・ベイにあるビークロフト射撃場(Photo: Department of Defence)

 また、陸上自衛隊の森下泰臣・陸上幕僚長は声明で「タリスマン・セイバーは豪米の共同運用力を高め、自由で開かれたインド太平洋を強化する上で非常に重要だ。オーストラリア海軍と共同で実施する地対艦ミサイルの発射訓練は、オーストラリアと日本の高い信頼をより強めるものだと考えている」(原文は英語)と語った。

発射訓練に先立ち、オーストラリア海軍のポール・オグレディ―准将(右)と言葉を交わす小林弘樹・陸上幕僚副長=22日、オーストラリア南東部ジャービス・ベイにあるビークロフト射撃場(Photo: Department of Defence)

 タリスマン・セーバー23は21日、シドニー湾に停泊したオーストラリア海軍の強襲揚陸艦「キャンベラ」の船上で正式に開幕。8月4日まで、13カ国から3万人が参加して過去最大の規模で行われている。

■ソース

Talisman Sabre hosts military first with Japan(Department of Defence)





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