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ウジ虫で食品ゴミ削減 オーストラリアのスーパー「ウールワース」が新装置導入へ

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シドニーで回収した食品ゴミを週100トン処理 肥料などに再利用

 オーストラリアのスーパー最大手、ウールワース・グループ(本社ニューサウスウェールズ州ウェザリル・パーク)はこのほど、ウジ虫に食品ゴミを食べさせて廃棄物を削減するハイテク装置「マゴット・ロボット」(ウジ虫ロボット)を導入すると発表した。

 この装置は、食品廃棄物の削減を手がけるオーストラリアの環境ベンチャー「ゴテラ」(本社キャンベラ)が開発した。ウールワースは2020年からキャンベラの店舗で小規模な実証実験を行ってきたが、近くシドニー西郊ウェザリル・パークにある施設で本格的に稼働する。





 コンテナほどの大きさの装置の中で、食品ゴミをアブの一種「アメリカミズアブ」の幼虫に食べさせて分解させる。24時間で最大95%の廃棄物を削減でき、シドニー周辺の店舗から集めた1週間当たり100トン以上の食品ゴミを処理する能力があるという。分解された副産物はオーガニック(有機無農薬)の肥料やプロテインの健康食品としてリサイクルすることで、「環境負荷の低い循環型経済を支援する」(ウールワース)。施設内で廃棄物の削減を達成することにより、遠い廃棄場までゴミを運ぶトラックの温室効果ガスの排出量を減らす効果も期待できると主張している。

 ゴテラのオリンピア・ヤーガー最高経営責任者(CEO)によると、シドニー都市圏で年間60万トンも食品廃棄物が発生しており、そのほとんどが遠隔地の廃棄場に捨てられているという。同CEOは声明で「長年にわたって、食品廃棄物は大都市から数百キロも離れた有害なゴミ埋め立て場にそのまま捨てられてきました。私たちとウールワースの共同事業は状況を変えるきっかけになるでしょう」と述べた。

 ウールワースはゴミ埋め立て場に捨てる食品廃棄物を将来的にゼロにするという野心的な目標を掲げている。

■ソース
Maggot ‘robots’ helping Goterra and Woolworths work towards zero food waste(Woolworths Group)





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