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オーストラリアで求められる英文履歴書の書き方/海外の就活事情⑤

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 今回は、オーストラリアで良いとされる履歴書の書き方について、私が仕事探しを経験した際に多くの友人、大学のキャリアセンター、キャリア・コーチに頂いたアドバイス、そしてフィードバックを、私のレジュメを通して紹介します。多くの場合、簡単に修正できると思います。よくある間違いやその回避方法、それが履歴書の読みやすさにどう影響するかなど、ぜひ参考にしてみてください。
(文・写真=沖あやか)

大学でレジュメを直してもらった時に注意されたこと

 まず、当たり前ですが、スペルや文法の間違いは履歴書の評価を大きく下げる原因となります。些細な誤字や文法ミスでも、履歴書が読みにくくなり、プロフェッショナルな印象を損ない、細部への配慮が足りない印象を与えてしまいます。必ず校正を行い、スペルや文法のミスをなくしましょう。また、応募する職に無関係な情報を含めることは避けるべきです。関係のない情報は重要なスキルや経験を目立たなくし、採用担当者が必要な情報を見つけにくくなります。箇条書きにし、見出しを明確にすることで、重要な情報が一目で分かるようにしましょう。

 私は昨今の履歴書は応募者追跡システム(ATS)に最適化する必要があることに驚きました。職歴を記載する際は、最も関連性の高い最近の経験を最初に記載することが重要です。逆に古い経験を最初に記載すると、人間がきちんとチェックするわけではないので、誤った情報を与えてしまう可能性があります。複雑な書式や特殊文字、キーワードの不足、不適切なファイル形式は、ATSによるスキャンの妨げとなり、十分にアピールができず不採用になるリスクがあります。派手なフォーマットや奇抜なデザインは内容の重要性を損ない、更に情報を見つけにくくするため、避けた方が良いと思います。少し意外かもしれませんが、シンプルフォーマットを用いる方が職探しでは、効果的だと言えます。

 履歴書を書く際の第一のルールは、短く要点を押さえた内容にすることです。私はアドバイスを受けた時、短くレジュメを作成することが大切だと言われました。10年程の長いキャリアがない場合は1ページほどに納めるよう作成するのをお勧めします。

 また、応募する全ての仕事に同じ履歴書を使用するのは、最良の方法ではありません。履歴書は、応募する特定の仕事に焦点を絞る必要があります。応募する仕事に直接関連するスキル、資格、経験を優先してください。先ほど述べたように履歴書の最初のチェックはATS経由である可能性が高いので、以前の職務でどのような成果をあげ、新しい職務でどのように貢献できるか、具体的な根拠を示すのが重要になります。

 応募する各職種に必要なスキルを表す過去の職種または経験を3~4つ選択します。雇用主は簡潔さを重視します。応募する仕事に直接関連する職歴がない場合でも、過去の経験を記載し、その職種で習得したコミュニケーション、ブランディング、対人関係などのスキルを箇条書きできれいにまとめることができます。

 これらのポイントを押さえると、オーストラリアでの就職活動において成功するための履歴書を作成できると思います。大学を卒業したばかりの場合、アピールできることは限られているかもしれませんが、自身のスキルや経験を最大限に生かし、採用担当者に自信と専門性を的確にアピールしましょう。

 最後に、私の就活の場合、大学の卒業が12月だったのですが、10月まで全く企業からの返信はありませんでした。長期にわたり応募していましたが、それまでは学生ビザの上、卒業が確定していないということで、全く企業に相手にしてもらえませんでした。日本では大学3年生の時に内定する場合が多いことを知っていたので、私にとってはストレスを抱える経験でした。しかし、大学を卒業して就職も決まり、現在はフルタイムで働き、充実したメルボルン生活を送っています。

大学の卒業式で




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