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2021年12月 ニュース/コミュニティー

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オーストラリアの日系コミュニティー・ニュースをお届け!

Japanese Community News

オーストラリアにおける日系コミュニティーのニュースや最新情報を紹介していくと共に、シドニーを中心に各地で行われるセミナーやイベントの告知や報告などを掲載。

Premier’s NSW Export Awards
doq®がクリエイティブ産業部門の最優秀企業に選出

授賞式で最優秀企業選出に歓喜するdoq®のメンバー
授賞式で最優秀企業選出に歓喜するdoq®のメンバー

 日豪プレスのグループ会社で、オーストラリア・シドニーを拠点に対象市場の現地特性に合わせたマーケティング・サービスを提供する「doq Pty Ltd(以下、doq®)」が、10月21日に開催された「Premier ʼs NSW Export Awards」ファイナリストの授賞式でクリエイティブ産業部門の最優秀企業に選出された。

 「Premier ʼs NSW Export Awards」は、NSW州とオーストラリア輸出業協会(Export Council of Australia)が主催する権威あるアワードで、今年で59年目を迎える。同アワードは、オーストラリア国内の商品やサービスの輸出において卓越したビジネスを展開する企業が表彰される「Australian Export & Investment Awards」の一環として行われ、doq®は、これまでもプロフェッショナル・サービス部門を始め、複数のカテゴリーでファイナリストに選出されてきた。クリエイティブ産業部門で最優秀企業として選出されたのは今回が初めてとなる。

 コロナ禍で海外渡航ができない状況下、同社はオーストラリアと日本をリモートでつなぎ、テレビ番組やコマーシャル制作などを実現。また、コロナ禍の影響を受けたオーストラリアの日本食業界の支援及び日本産食材の輸出拡大を目的に行った「自宅で日本食」キャンペーンなど、コロナ禍における新たな試みが高く評価され選出された形だ。

 同社代表・作野善教氏は「ビジネスにおけるクリエイティビティーの重要性を強く信じている私たちが、本部門の最優秀企業に選出されたことを大変光栄に思います。2009年の創業以来12年間を振り返ると、私たちにとってのクリエイティブとは、全てのマーケティング活動の根幹を成すものであり、チームとクライアントのパートナーシップにより『自分たちで将来の道を切り開くこと』であると考えています。今回の受賞を励みに、doq®はこれまで以上に革新的な方法で新たなソリューションを生み出し、オーストラリアと日本の関係をつなぐ方法を構築していきます」とコメントした。


多文化ビジネス・アワードの表彰式
ブリスベンでディナー・ファンクションが開催

日系の参列者がそろっての記念撮影
日系の参列者がそろっての記念撮影

 ブリスベン市役所のイニシアチブの1つであるブリスベン市長の諮問機関「マルチカルチュアル・ラウンドテーブル(円卓会議)」が主催する「多文化ビジネス・アワード」の表彰式を兼ねたディナー・ファンクションが10月28日、行われた。会場となったシティー・ホールには、エイドリアン・シュリンナー市長夫妻を始め多くの政財界からの出席者が参列。多様なバックグラウンドを持つ参列者の中には、豪華な民族衣装に身を包んだ人の姿も多く見られるなど会場は大いに華やいだ。

 シュリンナー市長は冒頭のあいさつで「時として大きなリスクを顧みずに、チャレンジして、弛まぬ努力でビジネスを成功に導いてきた多くの移民のバックグラウンドを持つビジネス・オーナーたちに敬意を払いたい」と、ドイツからの移民としてブリスベンに来て洗濯業を営んだ自らの父親の話を引き合いに出しながら、ブリスベンの発展に寄与してきたさまざまな文化的背景を持つ起業家たちを讃えた。華やいだ雰囲気の会場では、今年度のよりすぐりの8人の候補者の中から3部門の受賞者が選ばれ、発表時には歓声が上がるなど大きな盛り上がりを見せた。

 日系コミュニティーからは、14年度の同アワード「年間最優秀ビジネス・パーソン」部門の栄えある受賞者であり、円卓会議にブリスベン日系コミュニティーを代表して出席している高田健氏(Alt.vfx)の招待を受けて、在ブリスベン総領事館の増田智恵子首席領事(総領事代行)、ブリスベン日本クラブなど日系団体の代表や日系の起業家など10人が出席。日系出席者からは、今回のノミネートに日系起業家が含まれていないことを踏まえて「来年こそは、高田さん以来、8年ぶりに日系からの受賞者を出せれば」との声が聞こえた。


令和3年度秋の叙勲、オーストラリア人4人が受章

 日本政府は11月3日、令和3年度秋の叙勲受章者4036人を発表し、4人のオーストラリア人が受章した。

 英国系オーストラリア人の歌手・女優のオリビア・ニュートン=ジョン氏は、日本の音楽文化の発展及び、日豪両国の友好関係の促進への功績が認められ旭日小綬章を受章。同氏は、1970年代から80年代にかけて「フィジカル」や「そよ風の誘惑(Have You Never Been Mellow)」「愛の告白(I Honestly Love You)」「故郷に帰りたい(Take Me Home, Country Roads)」など数多くのヒット曲を出し、世界的な人気を博した。歌手・女優としての活躍のみならず、環境保護活動やがん啓蒙活動など社会運動に取り組み、これまでオーストラリア勲章及び大英帝国勲章も授与されている。

 ジョン・ジョージ・アジャカ元NSW州多文化主義大臣・元NSW州上院議院議長は、NSW州において14年にわたり州上院議員を務め、その間多くの州大臣職を歴任。NSW州における日豪関係の重要性を深く認識し、日豪関係の促進に貢献したことが認められた。元タスマニア州豪日協会会長フィリップ・ジョン・クーパー氏も旭日小綬章を受章し、キャンベラ・奈良姉妹都市委員会会長ナレル・ハーグレーブス氏は、姉妹都市交流の推進を通じた地域間交流の促進に寄与した功績が認められ、旭日双光章を受章した。

 また、4人のオーストラリア人受章者に加え、NSW州在住の舟山精二郎現ジュン・パシフィック・コーポレーション社主が旭日双光章を受章。同氏は、日系卸としてジュン・パシフィック・コーポレーション、日本食材店「東京マート」などの経営を通じ、40年以上にわたり日本食品の流通に貢献し、オーストラリアでの日本食発展の基盤整備に尽力した。2011年の東日本大震災及び18年の西日本豪雨災害後はそれぞれの地域での復興支援商品を取り扱うなど、経営を通じた社会貢献を実施。13年にはオーストラリアに貢献した移民経営者に贈られる「エスニック・アワード」のファイナリストになるなど、日豪友好に大きく貢献したことが認められた。


ノーザン・テリトリー政府観光局のPR映像が世界第7位

 ノーザン・テリトリー政府観光局の国際的なプロモーションの一環として、同局が展開する「Seek Different」の映像が、2021年ニューヨーク・フェスティバルTV&フィルム・アワードで金賞を受賞し、国際観光映画祭委員会(CIFFT)が主催するピープルズ・チョイス・アワードにノミネートされ、世界40作品中第7位にランクインした。

 CIFFTは、映像を通じて新しい観光地を発見し、気に入った作品に投票する消費者参加型のオンライン・キャンペーンとして行われた。ノーザン・テリトリー政府観光局は1497票を獲得し、アジア太平洋地域では最高位となった。

 ノーザン・テリトリー政府観光局の近藤貴博氏は「今回の活動でノーザン・テリトリーの認知度が上がり、映像を見た人が近い将来、オーストラリアを旅行先として選んでくれることを願っています」と述べた。PR映像は、ウェブサイト(www.cifft.com/film/seek-different)から視聴できる。


バーチャル自衛隊記念日レセプションが開設

 毎年、在オーストラリア日本国大使館で行われる自衛隊記念日レセプションが、10月13日に予定されていたが、今年は各都市のロックダウンの影響により、開催が見送られた。それに代わり、在オーストラリア日本国大使館は、同館のウェブサイトにバーチャル自衛隊記念日レセプションを開設した。

 同レセプションは、自衛隊の創設を記念し、日豪両国間の更なる関係強化に資することを目的として、毎年開催されている。

 今回開設されたバーチャル自衛隊記念日レセプションでは、山上信吾・在オーストラリア日本国大使によるスピーチを始め、自衛隊と豪州国防軍の協力関係の進展について写真や動画で紹介され、日豪共同訓練「武士道ガーディアン」や陸上自衛隊演習などの動画リンクが掲載されている。ウェブサイト(www.au.emb-japan.go.jp/itpr_ja/virtualselfdefenseforceday.html)から視聴できる。


ANA「World Airline Awards」で4部門同時受賞

 全日本空輸(ANA)は10月8日、英国の格付機関SKYTRAX社による「World Airline Awards」で、世界で最も機内が衛生・清潔である航空会社に与えられる「Worldʼs Best Airline Cabin Cleanliness」を受賞したことを発表した。同社は2018年に続き3度目の受賞となり、今回新設された「COVID-19 Excellence Award」も併せて受賞し、21年3月にSKYTRAX社から認定された「COVID-19 Airline Safety Rating」における5スターに続き、ANAの新型コロナウィルスへの取り組み「ANA Care Promise」が高く評価された。

 また、空港サービスが評価される「World ʼs Best Airport Services」や「Best Airline Staff in Asia」、ファースト・クラス・ラウンジの品質が地域ごとに評価される「Best First Class Lounge in Asia」においても最優秀航空会社として選出。4部門同時受賞は今回初となる。


【新刊紹介】「豪州へ渡ったウチナーンチュ」

 キャンベラ在住の歴史家ジョン・ラム氏による「豪州へ渡ったウチナーンチュ」が、在豪日本人ジャーナリストとして活躍する飯島浩樹氏の翻訳で書籍化された。1910年代から60年代に沖縄からオーストラリアに渡ったウチナーンチュ(沖縄の人)たちの軌跡を貴重な当時の写真や記録資料から振り返りまとめられた1冊で、沖縄や移民の歴史に興味のある人には見逃せない内容となっている。

 同書は、出版元である沖縄教販が運営する「沖縄かりゆしショッピングプラザ」のウェブサイト(www.o-kyohan.co.jp/products/detail.php?product_id=2134)やハイブリッド型総合書店「honto」、「amazon.co.jp」から購入でき、オーストラリアでは、紀伊國屋書店シドニー店での販売が予定されている。

■「豪州へ渡ったウチナーンチュ」
著者:ジョン・ラム/訳:飯島浩樹
出版社:沖縄教販
価格:2,420円(税込)


e祭ブリスベンが大盛況で開催

企画・運営したブリスベン青年団のメンバー
企画・運営したブリスベン青年団のメンバー

 ブリスベンの日系NPO「ブリスベン青年団」が、コロナ禍で中止となった「祭ブリスベン2021」の代替イベントとして企画した「e祭ブリスベン」が好評のうちに終了した。

 同イベントは、オンライン・オフラインで行われ、10月23日に開催された「Mount Gravatt Street Food」での出張イベントは多くの来場者で大いににぎわった。

 また、11月6日のオンライン・イベントでも、日本国内と中継をつなぐなど、さまざまな仕掛けで日本文化を紹介して多くの人に喜ばれた。ブリスベン青年団は、来年9月の「祭ブリスベン2022」の準備に本腰を入れて活動を続ける。


ブリスベン着物カルチャー・クラブ、花見に集う

屋外でも良く映える色とりどりの着物
屋外でも良く映える色とりどりの着物

 ブリスベン近郊の着物愛好家グループ「ブリスベン着物カルチャー・クラブ」のメンバーたちがクィーンズランド大学構内のジャカランダ並木の下、色とりどりの着物姿での花見を楽しんだ。

 ブリスベン近郊から集まった日系を主とした着物愛好家約20人からなる参加者は、ブリスベンの春を彩り、時として桜に擬せられるジャカランダを愛でつつ、裏千家・白雲庵ブリスベン主宰による野点を体験するなど、春の特別なひと時を満喫した。同クラブは、ブリスベン近郊で、不定期で着物関連イベントを実施するなどアクティブに活動している。


ゴールドコーストで日本映画祭ミニが開催

 12月5日、ゴールドコースト日本人会と国際交流基金シドニー事務所の共催により「Event Cinema Robina」で「Japan Film Festival Satellite―日本映画祭ミニ」が開催される。

 同イベントは、映画を通して日豪の文化交流と親善、現地で生まれ育った子どもたちに日本語や文化について知ってもらうことを目的として開催され、今年で6回目となる。

 今回は、アニメ2作と沖縄が舞台の家族ドラマのラインアップで、3作品とも英語字幕付の日本語で上映される。入場は無料だが、来場には下記ウェブサイトより事前登録が必須。

■Japan Film Festival Satellite―日本映画祭ミニ
日時:12月5日(日)11AM『平成たぬき合戦ぽんぽこ』、1:30PM『海獣の子供』、4PM『洗骨』が上映
場所:Event Cinema Robina(Robina Town Centre Cnr., Collyer Quays & Lido Parade, Robina QLD)
Web: www.eventbrite.com.au/e/188039991677


SBSラジオ日本語放送見どころ

 SBSラジオ日本語放送は毎週、火、木、土曜日の午後10~11時に番組を放送している。シドニー市内からはAMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と

、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBSRadio1」を選択する方法で聞くことができる。

 乳がん啓発月間及びメンタル・ヘルス月間だった10月は、オーストラリアで乳がんと戦う荒木史江さんや、非営利団体「Lifeline Australia」で10年以上ボランティアを行っているシドニー在住のホジュキンソン恭子さん、ケアンズのGPクリニックでプラクティス・マネジャーを務める大前満希子さんのインタビューなどを放送。ウェブサイトでバックナンバーの視聴ができる。また、毎月弊誌発行日、25日直前の木曜日には、NICHIGO PRESS翌月号の見どころなどを編集部スタッフが紹介している。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese


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