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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒BIRDS OF PREY他

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cinema check シネマ・チェック

辛口コメントで映画を斬る、映画通の日豪プレス・シネマ隊長と編集部員たちが、レビューやあらすじと共に注目の新作を紹介!レーティング=オーストラリア政府が定めた年齢制限。G、PG、M、MA15+、R18+、X18+があり、「X18+」に向かうほど過激な内容となる。作品の評価は5つ星で採点結果を紹介。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
BIRDS OF PREY Birds of Prey

アクション、クライム/CTC 2月6日公開予定 期待度★★★★★

『スーサイド・スクワッド』(2016年)の“悪カワ・ヒロイン”ハーレイ・クインを主人公にした本作。元々は犯罪者たちを治療する美しい精神科医のインテリ女子だったが、治療対象だった悪のジョーカーと恋に落ち、彼のためならどんな犠牲もいとわず我が身を捧げるほどに狂わされてしまった。今作ではジョーカーと別れ、自由という名の覚醒を求めるワケありげな女性たちと出会い、新たな人生を歩み始める彼女の姿が描かれる。主演がオーストラリア出身の女優マーゴット・ロビーということもあり、見逃せない作品となっている。世界中のハロウィンではハーレイの仮装をする人が続出した。そんな圧倒的人気を誇る彼女の新たなストーリーに期待が高まる。

ハニー・ボーイ
Honey Boy編集部員がお薦め !

ドラマ/CTC 2月27日公開予定 期待度★★★

アメリカ人俳優であるシャイア・ラブーフの幼少期の実体験を基にアルマ・ハーレルが監督を務めたドラマ映画。青年時に体験した飛行機事故をきっかけに、心的外傷後ストレス障害(PTSD)であることが発覚する。子役としてスターダムを駆け上っていた幼少期に、父親から受けていた暴力がPTSDの原因であることが分かる。父親から愛されるのに「理由」など必要なはずはないのだが、一緒にいるには働かなければならないと思い続けていた。今でも回復に向けてリハビリ中のシャイアは、実際にこの映画の脚本をするに当たり、音信不通であった父親とも再会をし、現在和解に努めている。家族であるがゆえに思い悩むことはたくさんあるだろう。心の葛藤が痛いほど見てとれる作品となっている。

ザ・フォトグラフ
The Photograph

ドラマ、ロマンス/CTC 2月14日公開予定 期待度★★★

2020 © Universal Studios

公開日のバレンタイン・デーにふさわしい、ほんのり甘くどことなく切なく胸が締め付けられるようなロマンス映画が誕生した。ある有名写真家の突然の死からストーリーは動き出す。疎遠になっていた彼の娘は父親に疑問や怒りを抱えたままだったが、金庫の中に残された彼の写真から、彼にまつわるさまざまな事実が明らかになり始める。娘が母親の過去を探る旅に出ると、気鋭のジャーナリストと出会い予期せぬロマンスが始まるが――。人を愛する、人に愛されるという複雑な感情を繊細に、情感たっぷりに表現する作品。イッサ・レイ、キース・スタンフィールドを始めとするキャストにも注目だ。監督は『エブリシング』(2017年)などで知られロサンゼルスで活躍するステラ・メギー。

野性の呼び声
The Call of the Wild

アドベンチャー/CTC 2月20日公開予定 期待度★★★★

19世紀末ゴールド・ラッッシュ時期のアメリカ・カリフォルニア州を舞台に繰り広げられる冒険映画。原作は、今回で通算6度目の映画化となるジャック・ロンドンの名作中編小説『野性の呼び声』で、過去の映画作品も踏まえて注目度・期待度は高め。飼い犬であったバックは、当時需要の高かったそり犬として誘拐され売り飛ばされ、極寒の自然の中で本能を呼び覚まされながら生き残りをかけて闘っていく。ワイルドなハリソン・フォードがバックと雄大な自然の中を旅をする姿など迫力ある描写が見どころで、環境の変化に伴うバックの心模様を、スクリーンを通して一緒に体感できる仕上がりになっている。メガホンを取ったのは、数々のディズニー名作映画を生み出したクリス・サンダース。

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