映画通の日豪プレス・シネマ隊長(今回はお休み)と編集部員たちによる、新作レビューやあらすじ紹介。レーティング(オーストラリア政府が定めた年齢制限)はG、PG、M、MA15+、R18+、X18+があり、X18+に向かうほど過激な内容に。
※只今、Event Cinemas、Reading Cinemas等の主要映画館はオーストラリア全域で一時休館となっております。詳細は映画館ウェブサイトで確認を
オンワード
Onward
アニメ/アドベンチャー/TBC 4月2日公開予定 期待度★★★★
ファンタジー界の郊外に住むライトフット兄弟の冒険の物語。この街にはかつて魔法が存在していた。時と共に魔法が忘れ去られていく中、ある日2人の父親から魔法の杖が届く。その杖は、24時間の間だけ亡き父を呼び起こせるというものであった。父親は、弟のランが生まれる前に亡くなり、兄のベアリーにとっても幼すぎたため記憶がほとんどない。父親に会いたいランと記憶を思い出したいベアリー。この街にもまだ、魔法が残っているのか、届いた杖を使ってなんとか父親を呼び起こそうと決心する。果たして2人は念願であった父親と出会うことができるのか。声優陣も豪華で、兄弟の声を俳優のトム・ホーランドとクリス・プラットが演じるなど見どころ満載。
ザ・シークレット・ガーデン
The Secret Garden編集部員がお薦め !
ドラマ/ファンタジー/TBC 4月9日公開予定 期待度★★★
インドに住む裕福なイギリス人夫婦の下に生まれたが、両親から愛されることがなかった10歳の少女メアリー。突然両親を亡くしたため、孤児になったメアリーはイギリスに戻り、ヨークシャー・ムーアの田舎にある広大な邸宅で叔父と暮らすことになる。与えられた部屋以外に家の中や庭を探索しないよう言われていたが、叔父家族の秘密を次々と発見。ある日、庭で遊んでいると、閉ざされた秘密の花園への壁と鍵を見つける。地元に住む少年ディコンと叔父の息子である従妹のコリンと出会い、花園には傷を癒すパワーがあることを知る。足が悪く家の中に閉じこもっていたコリンの傷を治そうと、3人が力を合わせ、友情を深めていく。3人の絆と花園の映像美に注目だ。
007 ノー・タイム・トゥー・ダイ
No Time to Die
アクション/アドベンチャー/TBC 4月8日公開予定 期待度★★★★
ジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズ。任務から退き、ジャマイカにて静かで穏やかな時を過していたが、そんな平穏な日々はあっという間に終わり、CIAの旧友であるフリックス・ライターから助けの依頼が来る。誘拐された科学者を救出するというミッションであったが、想像以上に危険で過酷な任務となっていく。そこでは、最新技術を手に入れた黒幕との死闘の争いが繰り広げられる。無時救出することができるのか、ボンド好きには目が離せない。ボンド役には、お馴染みのダニエル・クレイグ。悪役には、「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリー役でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックが登場。今作も見逃せない作品となっている。
ネバー・トゥー・レイト
Never Too Late
コメディー/ロマンス/M 4月23日公開予定 期待度★★★
捕虜収容所からの脱出に成功し、英雄となった4人のベトナム退役軍人の決心、愛と友情の絆を描いたコメディー・ストーリー。4人は高齢となりホーガン・ヒルズ老人ホームで生活を送っていたが、自分たちが収容所からの脱出に成功した同志であることに気付く。彼らは、未だ達成できていない夢を持ち、手遅れになる前にその夢を実現させようと再びタッグを組む。煩わしい老人ホームから抜け出すことを企てたのだ。年齢と共に、記憶やスピードが衰えていくこともあるが、夢を追いかけることに「決して遅すぎることはない」。たとえ、少しのルールを破ったとしても、何歳であろうと、新しいことにチャレンジすることはすばらしいと教えてくれる作品だ。