18年新車販売台数、前年比3%減
景気減速を反映か――連邦自動車工業会
2018年に豪州で販売された新車の台数は115万3,111台と史上最高だった前年と比べて3%減少した。連邦自動車工業会(FCAI)が1月4日に発表した。18年12月の1カ月間では前年同月比14.9%減と特に落ち込みが激しく、景気の鈍化を反映した可能性がある。
FCAIのトニー・ウェバー代表は、販売台数が減少に転じた要因について「住宅市況の鈍化、貸し付け締め付け、干ばつといった豪州経済を取り巻く厳しい環境を映し出したものだ」と指摘した。
市場のトレンドを見ると、セダンなど従来型の乗用車から多目的スポーツ車(SUV)へのシフトが一層加速している。車体のタイプ別シェアでSUVは全体の43%を占め、初めて乗用車を上回った前年の39.2%から更にシェアを伸ばした。
SUVと共に、豪英語で「ユート」(Ute)と呼ばれるピックアップ・トラックなどの小型商用車も堅調だ。車名別ではトヨタの小型トラック「ハイラックス」が5万1,705台と3年連続で販売台数1位をキープ。同じく米フォードの小型トラック「レンジャー」も4万2,144台と2位に浮上した。
車名別3位はトヨタの小型車「カローラ」(3万5,320台)、4位はマツダの同「3」(3万1,065台)、5位は韓国現代自動車の同「i30」(2万8,188台)だった。
一方、メーカーのブランド別シェアは、トヨタ(18.8%)とマツダ(9.7%)の日本勢2社が前年と同じく1位、2位を維持した。トヨタは豪州市場で18年連続シェア1位を続けている。3位は現代(8.2%)、4位は三菱自動車(7.4%)、5位はフォード(6%)だった。