サップの国際大会、GCで開催
女子オープン・クラスで佐藤が3位
ボードを漕いで水面を進むレース競技3種の国際大会「12タワーズ・オーシャン・パドル・レース2019」が3月2日、ゴールドコースト(GC)で開催された。ボードに立ってパドルを漕ぐ「スタンドアップ・パドル・ボード」(SUP=サップ)の女子オープン・クラスでは、今大会唯一の日本人選手となった佐藤優夏(Sunova, Sunova Japan)が3位入賞を果たした。
佐藤はダイビング・インストラクターを経てサップと出合い、プロに転向した。日本国内トップの地位を固めた17年以降、世界大会を転戦。昨年の「12タワーズ」では優勝を飾った。佐藤は「さまざまなスタイルのボードで1つのゴールを目指し、オーストラリアの大きな海に飛び出して行くこのレース。ゴールまでの方向は同じでも、どの位置を走るかは自由。答は1つではないということを改めて認識できる、私のお気に入りのレースです」と話した。
同大会の開催は今年で8回目。今年は世界各地から過去最多の240人の選手が参加した。サップを始め、座って漕ぐ「オーシャン・スキー」、正座した状態で漕ぐ「プローン・ボード」の3種のボードで、年齢別の各クラスに分かれ、最速を競った。
コースは、GC南部のスナッパー・ロックスからノース・バーレーに至る全長17キロのロング・コースと、6キロのショート・コースがある。ロング・コースの区間には、サーフ・ライフセービング・クラブの監視塔(タワー)が12カ所あり、大会名の由来となっている。
船上で日豪交流の催し
「世界青年の船」がブリスベン寄港
次世代リーダーの育成を目的に船上で議論や国際交流を行う日本の内閣府主催の「世界青年の船」(にっぽん丸)が2月、ブリスベンに寄港した。同プログラムに参加した約240人(日本人約120人、外国人約120人)の青年らが、ブリスベンの企業などを訪問した。
日本丸船上では同月15日、レセプション・パーティーが開催され、青年団と地元企業関係者など合計300人が参加。田中一成・在ブリスベン日本国総領事などがあいさつした後、和太鼓や日本伝統舞踊が披露され、青年団と地元の企業や行政の関係者が交流した。
ザトウクジラ個体数、大幅に回復も前途多難
豪近海のザトウクジラの数は、捕鯨で激減する前の水準まで回復したと見られるものの、地球温暖化による餌の枯渇が懸念される。3月4日付の公共放送ABC(電子版)が伝えた。
豪州のザトウクジラは、かつての商業捕鯨によって壊滅的な打撃を受けた。しかし、QLD大学の研究班によると1962年に捕鯨が禁止されて以来、個体数は年間平均10.9%の割合で増加。2015年時点で約2万5,000頭と推定され、1950年代の水準まで回復した。
ところが、近い将来、再び個体数が激減する恐れがある。研究班によると、地球温暖化の影響で2021年から2026年の間にザトウクジラの主な餌である南極海のオキアミが大量に消滅し、生息が脅かされる可能性があるという。
木曜島の日本人墓地を修復へ
日本政府が資金拠出
日本政府はこのほど、かつて真珠貝産業に従事した日本人が眠るQLD州北部木曜島(サーズデー・アイランド)の墓地を修復するため、現地のトレス・シャイア行政区に6万8,500ドルを拠出すると発表した。墓地の日本人区画にある750以上の墓と慰霊塔のうち、450の無名墓地に表示柱を設置する計画だ。
木曜島では19世紀後期から、主に和歌山県から真珠貝採取の潜水夫が流入した。20世紀初めの最盛期にはトレス海峡地区全体で1,091人の日本人が居住していたが、海底での長時間の過酷な作業のために多くが命を落とした。
同島の真珠貝産業は第2次世界大戦後、プラスチック製ボタンの普及を背景に真珠貝の需要が縮小したことなどから衰退した。しかし、日本人潜水夫の移住が発端となった日本とQLD州の関係は現在、相互貿易額が120億ドルに達し、30の姉妹都市提携などが結ばれるまでに成長した。同州の学生の間で最も学習されている外国語も日本語となっている。
日本政府は「日本とQLD州の歴史的な根源が将来の世代のために保護され、これら無名墓地が失われたり、忘れ去られないようにすることを確保する」としている。
姉妹校の提携を橋渡し――CLAIRシドニー事務所
姉妹都市や学校間の国際交流を推進している自治体国際化協会(CLAIR)シドニー事務所は、日豪(ニュージーランドを含む)間の姉妹校提携を希望する学校を紹介している。下記ウェブサイトに交流を希望している双方の学校名、提携希望校の種類(小・中・高校、公立・私立、共学・男子校・女子校など)、担当者の連絡先を掲載。交流を希望する学校間の橋渡しを図っている。
■オーストラリア・ニュージーランド/日本の学校からの交流希望
Web: www.jlgc.org.au/international-exchange-2/sister-school-exchange/australia-%E3%83%BBnew-zealand、www.jlgc.org.au/international-exchange-2/sister-school-exchange/form(記入フォーム・ダウンロード先)
GCで4月11日に領事出張サービス
在ブリスベン日本国総領事館
在ブリスベン日本国総領事館は4月11日、ゴールドコースト(GC)で「領事出張サービス」を実施する。①在外選挙の申請、②在留届、変更届、帰国届、③旅券(パスポート)の申請(受領の際は総領事館に出掛ける必要がある)、④各種証明書の申請(警察証明)と交付(署名証明、在留証明、出生証明、婚姻証明など)を受け付ける。
同総領事館での通常の領事サービスとは異なり、領事出張サービスでは取り扱っていない業務も多い。利用する人は下記のウェブサイトで内容を確認し、事前に問い合わせる。届出、申請、交付には、本人確認のため日本国旅券を持参する。旅券と証明書の手数料は、下記のウェブサイトを参照する。手数料の支払いは現金のみ可能。釣り銭のないよう小銭を用意する必要がある。また、コピー代は申請者負担となる。
■GC領事出張サービス
日時:4月11日(木)10AM~12PM(11:30AM受付終了)
場所:ゴールドコースト日本人会(24 Mawarra Building, 3108 Surfers Paradise Blvd., Surfers Paradise)
■問い合わせ(在ブリスベン日本国総領事館領事班、平日9AM~12:30PM、1:30PM~5PM)
場所:Consular Section, Cosulate-General of Japan(17th Floor, 12 Creek St., Brisbane)
Tel: (07)3221-5188
Email: consular@bb.mofa.go.jp
Web: www.brisbane.au.emb-japan.go.jp/jp/visa/passport_sub.html#fee(手数料一覧)