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【QLD】読者体験談を紹介 オーストラリアのトラブル対策①

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©freepik

突然起こるトラブルでは予想できないからこそ慌ててしまったり、冷静な判断ができないこともあるだろう。また、海外だからこそ日本にいる時のように自分だけの力では解決の糸口を見つけられないことも多い。本特集では読者が実際に体験し、解決したトラブルを紹介する。

エピソード


1

海外でのけが

大きなけがをした時も安心のキャッシュレス・サービス

【20代女性】解決に掛かった費用:保険加入料として約15万円、治療費なし

ワーキング・ホリデー期間中、2度大きなけがをし、日本語で手当てを受けられる病院での治療を経験しました。

1つ目はスケートボードに乗っている時に急な坂道で転倒し、ふくらはぎと太ももにそれぞれ20センチの擦り傷を負ってしまい、肉が見えるほどで歩くことも困難な状況になりました。

2つ目はサーフィン中に起こりました。サーフボードが真っ二つに割れるほど強く岩に激突し、脛(すね)が岩に当たってしまい、自分での手当ては不可能と分かるほど流血してしまいました。始めは脛だけのけがだと思ったのですが、歩いてみると足の甲にも激痛が走り、思うように歩けず、腰部分にも鈍い痛みを感じました。

トラブルの解決方法

スケートボードの時は病院に連絡し、搬送可能範囲内だったので、すぐに迎えに来てもらえました。その日は土曜日だったにもかかわらず対応してもらえたため、本当に助かりました。診察では感染症を防ぐため、破傷風の注射とけがの手当、痛み止めをもらいました。

サーフィンの時は自家用車で病院に向かい、自分でケアできる医薬品をひと通りもらいました。甲部分は念のためレントゲン撮影を行い、翌日検査結果を聞いたところ骨に異常はありませんでした。

読者へのアドバイス

キャッシュレスの保険に加入していたので、医療費を気にせず、すぐに手当てを受けられ、本当に安心しました。特に海でけがをすると雑菌などによる悪化も心配だったので、保険に加入していることが心強かったです。
 このけがの経験を通して、外国を訪れる際は保険に加入することがとても大事だとつくづく感じました。海外旅行保険にはけが以外にも保証されるサービスがあり、その他のトラブルの時にも安心感がありました。

エピソード


2

害虫

辺り一面に広がる黒い点

【30代女性】解決に掛かった費用:335ドル(2回分の薬散布含む)

オーストラリアの家は隙間が多く、小さな虫が出入りするスペースがあちこちに存在します。春先の虫たちの活動が活発になる時期に我が家でも家の中でアリが大量発生しました。アリは、毎日キッチンの小さなゴミをせっせと運んでいましたが、数匹のアリの列で、大きなダメージがないのでそのまま放置していました。

ある日、コーヒーを飲むためにエスプレッソ・マシンに引いた豆を入れ替える作業をしていると、マシンの中にアリがいるのを発見。マシンに何か甘い食べ物でもついてアリが寄ってきてしまったのかと思い、掃除をしようとマシンを持ち上げました。その瞬間、目に飛び込んできたのは一面に広がる黒い点。そう、アリの集団でした。一斉に四方八方に逃げ回るアリを見て、家中に響き渡るほどの悲鳴をあげながら、自分ではどうにもできない瞬間とはこういうことを言うのだと感じました。

トラブルの解決方法

すぐに害虫駆除の業者に連絡しました。健康面の影響について気になりましたが、人体に影響がない薬剤を使用していることを確認し、直ちに家全体に薬を散布してもらいました。これでひと段落したと思っていましたが、アリは非常に強い害虫で、大元の巣を全滅させなければならず、後日もう一度薬剤を散布してもらいました。費用には2回分の薬散布と12カ月の保証もついていたので安心し、散布後はあの悪夢のような出来事は起きませんでした。

読者へのアドバイス

オーストラリアは生き物の宝庫で、害虫も共存します。食べ物や虫が寄ってきやすい物は外に出しておかないなど、自分で気を付けることが大切ですが、いくら注意していても家の中に侵入してくることは多々あると思います。
 しかし、専門家に聞くと半年から1年に一度、点検と薬の散布をすれば被害は減少してくるそうなので小まめに対策をしましょう。

エピソード


3

ビザ

ビザ申請を忘れて強制帰国

【10代男性】解決に掛かった費用:進学先の授業料とOSHC(海外留学生保険)料金

学生ビザでブリスベン・シティー内の語学学校に通い、その後、現地の大学への進学を希望していました。オーストラリアに初めて留学した時は日本のエージェントにビザの手続きなど全てお願いしていましたが、大学進学に向けて、語学学校の延長手続きは自分で行いました。

しかし私は、学校からCOE(入学許可証)を受け取ったことイコール学生ビザ延長の手続きの完了だと誤解し、そのまま滞在し続けていました。ビザ有効期間が過ぎていることに気付いた時には既に遅く、移民局に相談に行くとその場でブリッジングビザE(不法滞在者向けの出国準備期間のためのビザ)の発給と外出禁止令を提示され、1週間以内に帰国する航空券を予約させられました。更に、少なくともその先3年間はオーストラリアに入国できないことを告げられました。

トラブルの解決方法

強制帰国までの間に、友人の紹介で以前進路相談をしていた現地の留学エージェントにすぐに連絡しました。再度学生ビザを無事に取得するためにどうしたら良いかなどを話し合い、移民局にビザ取得を許可してもらう材料を用意することになりました。

まず、元々進学したかった大学のCOEと大学入学までに必要な語学学校のCOEを取りました。今回の経緯の説明、オーストラリアで勉強したい理由、そして私が今後オーストラリアに大きく貢献する自信があることとその根拠を記した文章を作成し、COEと共に移民局にメールしました。そのおかげで、強制帰国を言い渡された日から約3カ月で学生ビザを再度取得することができ無事にオーストラリアでの留学生活に戻ることができました。

読者へのアドバイス

今の私があるのは、相談に乗って頂いた現地の留学エージェント、そしてそのエージェントを紹介してくれた友人のお陰です。ビザのように一生を左右する問題は、自分で判断せずに専門家に相談することが大切だと思います。

エピソード


4

スーパーアニュエーション

見落としがちな複数の所有口座と振り込み確認

【40代女性】解決に掛かった費用:なし

ワーキング・ホリデー・ビザで働く同僚が、スーパーアニュエーション(以下、スーパー)の口座をチェックしたところ「お金がないから」という理由で支払いがされていないことが発覚しました。私のスーパーは大丈夫だろうかと不安になり、新聞の広告に「初回相談無料」と掲載していた日本人のファイナンシャル・プランナーの人に連絡を取ったところ調べてくれ、私のみならず社員全員にきちんと支払いがされていないことが発覚しました。また過去に3カ所で勤務していた経験があり、どのスーパーの口座がどの会社からのものか分からなかったため、一緒に調べてもらいました。更に口座に保険が付いていているものがあることも教えてもらい、詳細についても調べてもらいました。

トラブルの解決方法

まず支払いがきちんとされていなかったスーパーについては、オーストラリア税務局(ATO)にクレームするようアドバイスをされました。雇用主は少なくとも四半期ごとにスーパーを支払う義務があり、履行されていない場合は200%のスーパーの支払いペナルティーがあるとのことで、無事に振り込まれました。複数あった口座は、1つにまとめることにしました。スーパーの口座には保険が付帯していたり、それぞれ管理費が取られていることが多く、複数の口座を持っていると重複して費用が掛かるため、損をしてしまうそうです。スーパーの口座を1つ選び、書類にサインをするだけで後の手続きは全て行ってくれ、後日他の2社から選択した1社にスーパーが全て移動した通知が送られてきました。

また、スーパーの口座に付帯してる保険は全部解約して保険会社の保険に加入すべきか相談しました。保険会社の見積もりと比べましたが、スーパーに付帯した保険の方が安かったのでそのまま維持することにしました。

読者へのアドバイス

日本人同士だからと言って従業員の足元を見る日系の会社は、しっかりスーパーを払っていない所もあるので、きちんとチェックすることが大切です。スーパーに付帯する保険など分からないことがあったら、ファイナンシャル・プランナーに何でも相談することをお勧めします。自分に合うプランをアドバイスしてくれます。


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