豪州政治の勉強会開く
連邦選挙に向けて——GC日本商工会議所
ゴールドコースト日本商工会議所は4月17日、連邦選挙を5月18日に控えた豪州の政治情勢に関する勉強会を開いた。同商工会議所の会員ら15人が聴講した。キャンベラの在オーストラリア日本国大使館の大村周太郎氏（経済担当）を講師に迎え、◇豪州の政治･経済の情勢、◇保守連合政権が4月に発表した新年度予算案の概要と評価、◇与野党の主要制作の比較、◇日豪間の観光交流の拡大、◇豪州経済の現状などについて解説した。
大村氏は選挙情勢について、世論調査で優勢の最大野党･労働党が優位に選挙戦を進めると予想されると分析。ただ、過去に選挙期間中の世論動向によって選挙結果が大きく変動した例があることから「予断を許さない」と指摘した。
与野党の政策の違いについては、労働党が温室効果ガスの排出を2030年までに05年比で45％削減し、50年までに実質ゼロを目指すなど環境保護をより重視していると説明。移民政策では、双方が移民受け入れ枠の削減を目指しているとし、労働政策では保守連合が賃金に対する政府介入を支持しない一方、労働党は「生活賃金」の導入による労働者の待遇改善を図っていると解説した。通商政策では、労働党も自由貿易を推進していることから「現政権の路線からの大きな転換は見込まれない」との見方を示した。
NZで空手の強化練習と試合——伝統松濤館空手道連盟
日本の空手の一派である伝統松濤館空手道連盟（TSKF）オーストラリアは3月25〜30日、ニュージーランド（NZ）で強化合宿･試合を行った。オーストラリアとNZにあるTSKFの41支部の道場生の友好を深めると共に、ウィリス副主席師範、根本師範代、平田師範代による強化練習と、2020年ISKFワールド･カップの代表選出試合を実施。TSKF高野道場ゴールドコーストからは3選手がオーストラリア代表に内定した。
■TSKF高野道場
Tel: 0432-956-644
Web: takanodojo.com
映画『星砂物語』、ブリスベンで上映会
第2次世界大戦末期1945年の沖縄の離島を舞台に、日米の脱走兵2人と16歳の少女の交流を描いた映画『星砂物語』（ロジャー･パルバース監督＝2017年）の上映会が6月5日夜、ブリスベンのクイーンズランド大学セント･ルシア･キャンパスで開かれる。
音声は日本語で英語の字幕付き。映画の上映に合わせ、パルバース監督との質疑応答も行われる。入場は無料だが、希望者は下記ウェブサイトからオンラインで登録する必要がある。
星砂物語は、米国出身でオーストラリア在住のパルバース氏が自ら執筆した同名の小説が原作。同氏は映画の脚本も手掛け、72歳（当時）で初監督を務めた。
パルバース氏は米ニューヨーク出身。ベトナム戦争に反発して米国を離れ、1967年に訪日。76年に豪州国籍を取得した。海外に宮沢賢治を紹介し、映画『戦場のメリークリスマス』（大島渚監督＝83年）で助監督を務めるなど、日本と豪州を中心に作家･翻訳家･演出家として活動してきた。
■PUBLIC SCREENING OF THE ACCLAIMED FILM “STAR SAND”
日時：6月5日（水）6PM～9PM
会場：Room 206, Steele Building #3, University of Queensland St Lucia Campus
Web: languages-cultures.uq.edu.au/event/4869/public-screening-acclaimed-film-star-sand（登録）
Web: http://star-sand.com（「星砂物語」公式ウェブサイト）
ゴールドコースト代表がリトル･リーグ
ジュニア･リーグでW優勝
QLD州野球連盟は4月14日、QLD州選手権大会決勝を行い、ゴールドコースト代表がU12リトル･リーグ（LL）及びU14ジュニア･リーグ（JL）で共に優勝した。
LLでは、チーム最多の奪三振数を記録した望月陸くん（11）が先発。６回完投、１失点と力投し優勝を引き寄せた。ゴールドコーストは1点リードされて迎えた5回裏、捕手･投手としてチームを牽引した岩井仁錦くん（12）が右中間を破る適時三塁打で2走者を還し逆転。その勢いで一挙5点を奪い試合を決めた。
また、中継ぎ投手･外野手の森直柔くん（11）はFPS率チーム１位タイの制球力で初戦の満塁のピンチを救うなど、日本人3選手は三者三様の活躍でチームに貢献した。LLゴールドコースト代表は、昨年全国制覇を果たしたディフェンディング･チャンピオン。日本人選手特有の細やかなプレーとオーストラリア人選手特有の豪快なパワー野球との融合で全国大会連覇を狙う。
JLでは、ゴールドコーストがブリスベン･メトロを10-0で下し、優勝した。チームで唯一の日本人選手、グリフィス累くん（14）は捕手で出場し、巧みなリードで完封劇を演出した。
両代表チームが進出を決めた全国大会はLLが6月6日からNSW州リズモアで、JLが5月26日からSA州アデレードで開催され、全試合YouTubeでのライブ配信が予定されている。
GCで6月13日に領事出張サービス
在ブリスベン日本国総領事館
在ブリスベン日本国総領事館は6月13日、ゴールドコースト（GC）で「領事出張サービス」を実施する。①在外選挙の申請、②在留届、変更届、帰国届、③旅券（パスポート）の申請（受領の際は総領事館に出掛ける必要がある）、④各種証明書の申請（警察証明）と交付（署名証明、在留証明、出生証明、婚姻証明など）を受け付ける。
同総領事館での通常の領事サービスとは異なり、領事出張サービスでは取り扱っていない業務も多い。利用する人は下記のウェブサイトで内容を確認し、事前に問い合わせる。届出、申請、交付には、本人確認のため日本国旅券を持参する。旅券と証明書の手数料は、下記のウェブサイトを参照する。手数料の支払いは現金のみ可能。釣り銭のないよう小銭を用意する必要がある。また、コピー代は申請者負担となる。
■GC領事出張サービス
日時：6月13日（木）10AM～12PM（11:30AM受付終了）
場所：ゴールドコースト日本人会（24 Mawarra Building, 3108 Surfers Paradise Blvd., Surfers Paradise）
Tel: (07)3221-5188（問い合わせ：在ブリスベン日本国総領事館領事班、平日9AM～12:30PM、1:30PM～5PM／Consular Section, Cosulate-General of Japan, 17th Floor, 12 Creek St., Brisbane QLD）
Email: consular@bb.mofa.go.jp
Web: www.brisbane.au.emb-japan.go.jp/jp/visa/passport_sub.html#fee（手数料）
電動スクーターで事故死、国内初か
都市部を中心に急速に普及している電動スクーター（キックボード）に乗っていた男性（50歳）が5月9日未明、ブリスベン市内サウス･バンクで転倒し、頭部を強打して搬送先の病院で死亡した。電動スクーターの事故死は、豪州国内では初めてとみられる。公共放送ABC（電子版）が伝えた。
男性は電動スクーターのシェアリング･サービス「ライム」を利用し、同社が備え付けたヘルメットを装着していた。ライムは、事故車のデータを調査した結果、車両の不具合はなかったと主張している。
クイーンズランド救急車隊（QAS）によると、電動スクーターの事故による負傷の例は過去2カ月間に80件報告され、このうち12件で外科手術が行われたという。時速約25キロに達することから、QASの担当者は「頭部のけがが最も危険。利用する人はスピードに気を付けて」と注意を呼び掛けている。
