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土方凛輝、全豪オープン男子ダブルス優勝
シングルス本選初勝利

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 土方凛輝(21歳、マックヒジカタ・テニス・アカデミー)/ジェイソン・クブラー(オーストラリア)ペアが1月16~29日、オーストラリア・メルボルンで開催された全豪オープン男子ダブルス決勝でユーゴ・ニス(モナコ)/ヤン・ジェリンスキー(ポーランド)ペアを6-4 7-6(4)のストレートで破り、ペア初のグランドスラム制覇を果たした。

 ワイルドカード(主催者推薦枠)を受け、今大会で初めてペアを組んだ2人は、1回戦でハンス・ハッチ・ベルドゥーゴ(メキシコ)ジョン・イズナー(アメリカ)を7-6(6) 6-4、2回戦で第6シードのロイド・グラスプール(イギリス)/ハリ・へリオバーラ(フィンランド)を3-6 7-5 6-2、3回戦でトミスラフ・ブルキッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)/ゴンサロ・エスコバル(エクアドル)を1-6 7-6(8) 6-4で勝利。準々決勝で、第1シードのヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニール・スクプスキー(イギリス)に6-3 6-1で快勝した。準決勝では第8シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)を6-4 6-2で破り、決勝進出を決めた。

 表彰式でクブラーは「凛輝に感謝しなければならない。この大会のためにチームを組んだのは、彼のおかげだ。僕は迷っていたけれど、彼に誘われ、“イエス”と答えて出場することにした。そして、2週間後にトロフィーを手にすることができたので本当に感謝している」とコメント。それに対し土方は「想像もできなかった。数カ月前、僕と一緒にプレーすることに”イエス”と言ってくれてうれしいよ。本当にありがとう」と返答した。

 テニス・アカデミーを経営する土方の父、土方誠さんは「私が全豪オープンで一番感激した試合は、ダブルス決勝ではなく、凛輝のシングルス1回戦です。今回、シングルス本選ワイルドカードが初めて与えられ、全豪シングルス・デビューとなりました。相手はドイツのヤニック・ハンフマン、格上の強い選手です。凛輝は2セットダウン、後がなくなり、そこからの反撃は見事でした。自分を鼓舞しながら観客も味方につけ、最終セットは今までに経験がないほどの盛り上がりを見せました。4時間25分の激闘を制し、コートに大の字で勝利を表現している凛輝を見ていて涙が出てきました。まず、最初の夢であったグランドスラム本選初勝利がかなった瞬間でした。試合後、たくさんの方々からこんなに感動したテニスをありがとう!と言って頂き感無量でした」と話す。

全豪オープン男子ダブルスで優勝した土方(左)とクブラー(右)
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