3月8日は、すばらしい役割を担ってきた女性たちによってもたらされた勇気と決断を称える日「国際女性デー」。近年、さまざまな分野でグローバルに活躍する女性たちが増えている。本特集では、主にオーストラリアを舞台に活動している日本人女性にフォーカス。それぞれのフィールドで活躍する8人に「自分らしいキャリアの実現」について頂いたコメントを紹介する。またインタビューでは、サイコロジストの桜井多恵子さん、カフェ・オーナー・シェフの石黒杏奈さんにご登場頂き、話を伺った。
自分らしいキャリアに踏み出したきっかけや原動力は何ですか
日本政府観光局(JNTO)シドニー事務所長
田中陽子さん
多くの外国人に日本の幅広い魅力を知って頂き、
日本ファンを増やしたい。
PROFILE
Yoko Tanaka
アメリカの大学を卒業後、JNTOに入局。以来、訪日旅行(インバウンド)一筋。海外勤務はシンガポール事務所でマレーシア市場に向けたプロモーション及びクアラルンプール事務所設立準備を担当。2019年から現職。オーストラリア全域及びニュージーランド市場を管轄。プライベートでは2人の娘の母
HANANINGEN Artist
今野ゆかさん
花や植物、人間が持つ無限の可能性を表現する「花人間」。
その奇跡のような瞬間をもっと多く生み出していきたい。
PROFILE
Yuka Konno
2019年シドニーで「HANANINGEN Sydney」をオープン。ハーストビルにスタジオを構える。フローリスト、メイク、カメラ全てを1 人でこなし撮影。21年にQ L D 州とV I C 州で「Pop -Up HANANINGEN」撮影会を開催。22年「NSW Studio Florist Award Winner」に選ばれ数々の現地メディアに掲載される。現在はアーティストとして活動する傍ら、3児の母として育児と仕事をこなす
Happy Hoopy Life Entertainment Owner & Creative Director
シホ・スパークル・フーパーさん
多忙な日々の中、好きなことをして生きていこうと決心。
大好きなフラフープで笑顔とハッピーを届けたい。
PROFILE
Shiho Sparkle Hooper
アメリカの大学院を卒業後、世界一周旅行時に出合ったフラフープに魅了され来豪。2011年からフラフープを始め、現在プロ・パフォーマーとして活躍。ケロッグやセントラムのCMや、州政府が主催する「NOEL Sydney」「Elevate」などのショーに出演。南極に向かう船に12年から7シーズン乗船するなど、グローバルに幅広く活動中
シドニー・チアリーディング「SPRINGS」コーチ
野元理香さん
チアリーダーたちにとって家族のような場所をつくり、
感謝の気持ちや豊かな人生を歩む力を育てたい
PROFILE
Rika Nomoto
関西外国語大学在学中、全日本チアリーディング選手権大会で準優勝。新卒でパナソニック株式会社に正社員/総合職として入社。人財育成に従事しながらクラブ・チームに所属し、協会公認指導員としても活動。在職中に得た人材育成の知識を深めるため退職後に保育士資格を取得し2014年に夫のPhD 取得のため来豪。シドニー・チアリーディング「SPRINGS」を立ち上げ3年連続で全豪優勝に導いた
Kimono Stylist
岡部サラさん
大切な人生の節目を和服で迎えられてよかった、
と思われるような仕事をしていきたい。
PROFILE
Sala Okabe
静岡県浜松市出身。2005年に夫婦でオーストラリアへ移住。その後2児を出産。14 年にフリーランスの着物スタイリストとして着付けのビジネスをスタート。着付けを始め、スタイリング、着物レンタル及び販売を手掛け、インスタグラムなどで新しい着物スタイルの提案や海外で着物を楽しむアイデアを紹介している(Instagram: @kimono _salaokabe)
MateFCコーチ/サッカー選手
田中景子さん
サッカーを通してオーストラリアと日本の架け橋に。
挑戦することの大切さ・楽しさを伝えていきたい。
PROFILE
Keiko Tanaka
10歳の時にサッカーを始め、U-19女子日本代表、ユニバーシアード代表に選ばれる。短大卒業後、日本の女子サッカー・トップリーグ(なでしこリーグ)で活躍。2020年に来豪し、シドニーのチームでプレー。サッカー選手のキャリアだけでなく、コーチ、日本食レストランのバイト、学生など、さまざまなことにチャレンジ。サッカーを通して、日豪両国はもちろん世界をつなぐことを夢みて活動中
(Instagram: @keimax5)
Style Gearパーソナル・トレーナー/メンター・コーチ
野村麻衣さん
パフォーマンス能力を上げることで日常生活の質が好転。
フィットネスを通して人生のクオリティー向上を発信。
PROFILE
Mai Nomura
20年以上にわたりフィットネスやスポーツ界でスタジオ・インストラクター、パーソナル・トレーナー、マネージャー、ヘッド・コーチなどを担当。2016年に「Personal Trainer of the Year」で日本人初NSW州1位、翌年も同賞を獲得。その後州のヘッド・コーチとしてのキャリアをメインに活動。19 年に「Coach of the Year」でNSW州及び豪州全土で1位を獲得。現在、パーソナル・トレーナー兼メンター・コーチとして国内外のトレーナーの育成・指導も行っている
シドニー日本クラブ(JCS)会長
コステロ久恵さん
日系コミュニティーの活性化、そして国際人として羽ばたく
子どもたちの未来への可能性を広げていきたい。
PROFILE
Hisae Costello
自身の子どもがJCS日本語学校シティ校に入校したことをきっかけに、2008年からJCS日本語学校の運営に携わる。JCS日本語学校シティ校代表就任と同時にJCS専門理事となり、18年にJCS会長に就任し現在に至る。「Matsuri JapanFestival in Chatswood」の主催など、さまざまなイベントを開催して日本の魅力をアピールする活動を行っている