富豪パーマー氏、改めて建造計画発表 予算1,000億円
1912年に大西洋で流氷に激突して沈没した客船、タイタニックを復元するプロジェクトが、オーストラリアで再び動きだそうとしている。実現すれば、排水量5万6,000トン、9階建て、2,500人乗りの巨大な歴史的客船が現代によみがえる。
オーストラリアのメディア大手ニューズ・コーポレーションのニュースサイト(13日付)によると、資源で財を成したクイーンズランド出身の富豪で「統一オーストラリア党」(UAP)の代表を務めるクライブ・パーマー氏が、シドニーで復元計画を発表した。
パーマー氏が最初に「タイタニック2世」を建造する構想を発表したのは2013年。18年にも22年の処女航海を目指すと発表していたが実現せず、立ち消えになっていた。コロナ禍の「予期できない国際的な遅れ」(同氏)によって中断していたというが、今年6月までに造船会社を決め、来年1月か2月には建造を開始するとしている。
建造費はおおむね10億豪ドル(975億円)と莫大だが、パーマー氏は「以前よりも金はあるから、実現できるよ」と資金調達の目処がついたことを強調している。「3度目の正直」はなるか?
■ソース
Clive Palmer unveils plans to replicate Titanic II after 11-year delay(news.com.au)