「クラシック・プラス」立ち上げ
オーストラリアの航空最大手、カンタス・グループは8日、フリークエント・フライヤー・プログラム(マイレージ・サービス)の新サービス「クラシック・プラス」を開始した。既存の「クラシック」ではポイント報奨の対象として年間500万座席を提供しているが、クラシック・プラスでは4倍の同2,000万座席を新たに開放する。
対象となる座席数が大幅に増えることで、ポイントを還元して航空券に交換したい利用者にとっては、繁忙期や混雑路線でも予約が取りやすくなるというメリットがある。ただ、航空券に交換するポイント数は、クラシックよりおおむね多くなる(特別セール時を除く)。
クラシック・プラスの対象は、オーストラリアの都市を7月1日以降に出発するカンタス航空運航の国際線。8日から予約可能となっている。年内にはすべての国際線と国内線に拡大する。しかし、予約は同社のウェブサイト(qantas.com)に限定。格安航空ジェットスターなど傘下の航空会社は対象外としている。
カンタス・グループのバネッサ・ハドソン最高経営責任者は「新しい報奨サービスは、ポイントを還元したい常連客により高い価値を提供するでしょう」と述べた。
同社は、クラシック・プラスの2024-25年度の導入コストを1億2,000万豪ドル(約120億円)と見込むが、成長と利益の拡大に寄与すると期待。フリークエント・フライヤー・プログラムを運営する「カンタス・ロイヤルティー」部門の利子・税引前利益(EBIT)を29-30年度までに8億〜10億豪ドルに引き上げる目標を掲げている。
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