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創業18年でつかんだ「オーストラリアン・ドリーム」! ファストフード「グズマン・イ・ゴメズ」がIPOへ

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シドニー発のメキシコ料理チェーン

日本にも進出しているグズマン・イ・ゴメズの黄色いロゴ

 シドニー発祥のメキシコ料理の新興ファストフード・チェーン「グズマン・イ・ゴメズ」が6月20日、オーストラリア証券取引所(ASX)に新規株式上場(IPO)を果たす予定だ。オーストラリアの地元メディアが31日、伝えている。

 グズマンは1,110万株を1株当たり22豪ドルで売り出し、2億4,250万豪ドルを調達する計画。経済紙「オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー」によると、企業価値評価は約22億豪ドルとなる見通し。

 IPO後の出資比率は、豪投資銀TDMグロウス・パートナーズが29.7%、共同創業者で共同最高経営責任者(CEO)のスティーブン・マークス氏が9.9%、豪投資銀バレンジョイ・キャピタルが9.6%、会長のガイ・ラッソ氏が5.6%など。TDMとバレンジョイはすでにグズマンの主要株主となっている。

最初の5年は「タダ働き」

 米ニューヨーク出身で金融マンから転じたマークス氏が、共同経営者とともにシドニー市内に1号店をオープンしたのは2006年。オーストラリアの外食業ではもともとメキシコ料理の需要が低く、業績は低迷した。マークス氏が自分の給料を払えるようになるまで5年かかったという。

 だが、おじさん2人の顔が入った黄色い看板(写真)と本格的なタコスやナチョスは、今ではすっかりオーストラリア人に浸透している。オーストラリア国内185店、シンガポールに16店、日本に5店、米国に4店の合計210店舗を展開し、急成長を続けている。

 マークス氏は「ASXの上場企業として次のステップに進むが、『ファストフードを再発明し、大衆の食文化を変革する』という私たちのビジョンは不変であり、ビジネスの中心にあり続ける」と述べた。約20年後には、世界に1,000店舗以上の出店を目指す計画だ。

 なお、メキシコ料理ファストフード・チェーンの世界最大手は米国の「タコ・ベル」で、世界30カ国以上で8,000を超える店舗を運営している。世界進出を図るグズマンにとって、タコ・ベルの背中ははるかに遠い。

■ソース

Live updates: Share market rises after three days of losses, Guzman y Gomez announces IPO and ASX listing(ABC News)

Fast food chain Guzman y Gomez flags $2.2b IPO(Australian Financial Review)





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