インスタなど米メタと契約切れ 広告収入減少
公共放送ABC(電子版)は28日、オーストラリアのメディア大手「ナイン・エンターテインメント」が全従業員約5,000人のうち最大200人を解雇すると報じた。マイク・スニーズビー最高経営責任者(CEO)が社員に送ったEメールで明らかにしたという。
ナインは、メルボルンの「エイジ」や「シドニー・モーニング・ヘラルド」などの新聞や同名の民間放送局を所有している。出版部門で最大90人、ニュースや時事番組の放送関連で38人などを削減し、欠員や臨時労働者の補充もやめるとしている。
リストラの理由は広告収入の減少。フェイスブックやインスタグラムを運営する米ソーシャル・メディア大手メタとの契約切れの影響が大きいという。メタはデジタル・プラットフォーム企業への規制強化を図るオーストラリア政府と対立を深めていて、3月にオーストラリアの報道各社との契約を更新しない方針を表明していた。
オーストラリアのメディア業界では、民放「セブン・ネットワーク」や西オーストラリア州の新聞「ウェスト・オーストラリアン」などを傘下に収める「セブン・ウェスト」も25日、150人のリストラが報じられた。
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