ルイジアナ州のLNG開発プロジェクト取得
オーストラリアの石油・天然ガス大手、ウッドサイド・エナジー(旧ウッドサイド・ペトロリアム=本社西オーストラリア州パース)は22日、米国の液化天然ガス(LNG)企業、テラリアン(本社テキサス州ヒューストン)を9億米ドル(約1,400億円)で買収すると発表した。1株当たり1米ドルでテラリアンの全株を取得する。
ウッドサイドは、テラリアンが米ルイジアナ州南西部で進めている開発プロジェクト「ドリフトウッドLNG」の権益を手に入れ、事業規模を一気に拡大したい考えだ。
ウッドサイドのメグ・オニール最高経営責任者(CEO)は声明で「テラリアンとドリフトウッドLNG開発プロジェクトの買収により、ウッドサイドはグローバルなLNGの強豪企業になる」と強調した。
ドリフトウッドで計画されている4つの鉱区がすべて操業すれば、合計で年間2,760万トンのLNG生産が見込まれるという。ウッドサイドのオーストラリア国内のLNG開発余力は、現時点で年間1,000万トンとされ、ドリフトウッドの権益取得により将来のLNG生産を大幅に拡大する見通しだ。
ただ、株式市場は今のところ、テラリアンとドリフトウッドLNGの買収を嫌気している。シドニーのオーストラリア証券取引所(ASX)では22日午後1時30分現在、ウッドサイド株は前日終値比で2%以上安い水準で推移している。
■ソース
WOODSIDE TO ACQUIRE TELLURIAN AND DRIFTWOOD LNG(Woodside Energy)